市場規模は2020年に2.9兆円の見通し
3月26日に東証マザーズに鳴り物入りで新規上場し、ロボットベンチャーとして脚光を浴びたサイバーダイン<7779>は公開価格3700円に対し8510円の初値をつけ、その後も一時1万円の大台に乗せるなど際立つ人気ぶりをみせた。現在はその反動で大幅な調整を余儀なくされているとはいえ、医療・介護分野などで活躍が見込まれるロボットスーツに対する市場の関心の高さを表している。
政府は本格化する高齢化社会を前に、介護ロボット分野に政策面から明確な支援姿勢をみせている。「日本再興戦略」では「ロボット介護機器開発5カ年計画」の実施がアベノミクスの重点戦略の一角を担う。介護ロボットの政策支援において、経済産業省は直近2月の改訂で入浴支援など新たに3項目を策定、5分野8項目が重点分野となるなどその裾野が広がっている。同省試算によれば、日本のロボット産業の市場規模は2020年に2.9兆円と12年比約3.4倍に膨らむ見通しだ。その中軸にあるのが介護分野でのニーズであり、中長期的に関連企業の活躍余地は大きいといえる。
具体的にはロボット技術を用いてパワーアシストを行う移乗支援や荷物の運搬や歩行を助ける移動支援。排泄支援や認知症患者の見守り、さらに前述した入浴支援などが重点分野に掲げられている。20年ごろには高齢者や障害者の自立支援に介護ロボットが大きく貢献し、リースの活用などで広く一般への普及が見込まれる。
同時に介護ロボット市場の拡大は関連メーカーだけでなく、組み込まれる電子部品やソフトウェアなどを手掛ける企業・業態に、幅広くその恩恵が及ぶことになる。
政府は本格化する高齢化社会を前に、介護ロボット分野に政策面から明確な支援姿勢をみせている。「日本再興戦略」では「ロボット介護機器開発5カ年計画」の実施がアベノミクスの重点戦略の一角を担う。介護ロボットの政策支援において、経済産業省は直近2月の改訂で入浴支援など新たに3項目を策定、5分野8項目が重点分野となるなどその裾野が広がっている。同省試算によれば、日本のロボット産業の市場規模は2020年に2.9兆円と12年比約3.4倍に膨らむ見通しだ。その中軸にあるのが介護分野でのニーズであり、中長期的に関連企業の活躍余地は大きいといえる。
具体的にはロボット技術を用いてパワーアシストを行う移乗支援や荷物の運搬や歩行を助ける移動支援。排泄支援や認知症患者の見守り、さらに前述した入浴支援などが重点分野に掲げられている。20年ごろには高齢者や障害者の自立支援に介護ロボットが大きく貢献し、リースの活用などで広く一般への普及が見込まれる。
同時に介護ロボット市場の拡大は関連メーカーだけでなく、組み込まれる電子部品やソフトウェアなどを手掛ける企業・業態に、幅広くその恩恵が及ぶことになる。