<私の相場観>=楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏
現在の株高はアベノミクスの評価だけではない。やはり、好調な米国経済および株式市場の影響を大きく受けている。
今の米国は、ほどほどの経済回復と金融緩和がうまくかみ合わさっており、これが株式市場を牽引している。もし経済の回復度合いが強過ぎると、出口戦略が意識されてしまうが、今はまだその段階になく、結果的に株式投資に心地よい環境が創出されている。
ただ、日本株の場合、アベノミクスへの市場の評価は期待先行で、これに実体がついてくるかどうかはポイントだ。12日発表の法人企業景気予測調査でも設備投資はマイナスであり、企業マインドの回復には、しばしの時を要することを暗示している。その点でも4月1日の日銀短観の結果を見極めたい局面である。
また、市場は14年3月期の企業業績回復を既に相応に織り込んでおり、実際の好調な見通しが見えたところで、株価にどの程度の上積み余地があるかは未知数の部分もある。前倒しで買われた分、4月相場ではやや調整色をみせる可能性があり、日経平均は1万1000~1万3000円のレンジと少し弱めにみている。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
今の米国は、ほどほどの経済回復と金融緩和がうまくかみ合わさっており、これが株式市場を牽引している。もし経済の回復度合いが強過ぎると、出口戦略が意識されてしまうが、今はまだその段階になく、結果的に株式投資に心地よい環境が創出されている。
ただ、日本株の場合、アベノミクスへの市場の評価は期待先行で、これに実体がついてくるかどうかはポイントだ。12日発表の法人企業景気予測調査でも設備投資はマイナスであり、企業マインドの回復には、しばしの時を要することを暗示している。その点でも4月1日の日銀短観の結果を見極めたい局面である。
また、市場は14年3月期の企業業績回復を既に相応に織り込んでおり、実際の好調な見通しが見えたところで、株価にどの程度の上積み余地があるかは未知数の部分もある。前倒しで買われた分、4月相場ではやや調整色をみせる可能性があり、日経平均は1万1000~1万3000円のレンジと少し弱めにみている。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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