シャープ(6753)、大幅高、インテル出資報道で

著者:黒岩泰
投稿:2012/11/14 09:14

ハイエナたちが群がる、報道の鵜呑みは危険

大幅高。9%以上の上昇となっている。「インテルが400億円出資」「クアルコムも出資」などと伝えられており、財務体質改善、業容拡大への期待が高まっている。しかし、シャープは数千億円の赤字垂れ流し企業であり、現時点でリストラ策は十分とは言えない。米企業からの出資額も小さいものであり、”焼け石に水”となる公算は大きい。好材料出現で買い戻しが入りやすい状況にあるが、基本的には「ビックリ水」にすぎない。米企業の目的が「シャープの最新技術」であるなるならば、「破綻後の買収」がお得となる。「出資するように見せかけてしない」というような台湾・鴻海グループと同じような戦略をとる可能性があり、報道を鵜呑みにするのは危険だ。シャープはハイエナに狙われているということであり、既存株主は十分に注意する必要があるだろう。
黒岩泰
株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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