EU首脳会合と米マクロ経済指標に注目

著者:菊川弘之
投稿:2012/10/18 11:21

短期テクニカルは好転中

 本日はアジア時間での中国経済指標のほか、ユーロ圏ではEU首脳会合(~19日)、米国では新規失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀製造業サーベイが注目材料。

 ドル円は米経済指標上振れ、米株高・中長期債利回り上昇、30日の日銀緩和期待、ユーロ圏を巡るテールリスク後退と強気材料が揃う中、新規失業保険申請件数が前回大幅減少の反動増が予想されるものの、フィラデルフィア連銀サーベイが良い内容となった場合は、心理的節目80円も意識される可能性も。 一目均衡表では、雲の上限を上抜き三役好転。200日移動平均線(10/18:79.39円)が試される流れとなっている。

 EU首脳会合の焦点は、スペイン支援要請に向けた進展がみられるか否か。支援要請が行われた場合、スペイン国債利回り低下・ユーロ高が予想される。ただし、10月21日のガリシア州議会選や、バスク自治州議会選より後に、支援要請がずれ込む場合はユーロ反落リスクもあろう。
菊川弘之
日産証券調査部 主席アナリスト
配信元: 達人の予想