鴻海との交渉で前科あり、株式以外の参考指標は経営リスクを示唆
大幅続伸。毎日新聞が「インテルと資本提携交渉。300億円出資要請」と報じており、足下の資金繰り不安、将来的な業容拡大への期待が高まっている。しかし、会社側は否定しており、単なる噂の域を出ない可能性もある。シャープは台湾・鴻海グループの資本提携交渉で”前科”があり、この手の提携話を鵜呑みにできないのが本音であろう。基本的には売り方の買い戻し主導と思われ、本格的な上昇に結びつく可能性は低いと考える。昨日時点でCDSは2368bpとジリ高の傾向。第20回CBも64円台と安値圏で推移しており、株式以外の参考指標は経営リスクを示唆している。リストラスピードも緩慢であり、シャープが資金繰り難から脱するのは難しいと考える。仮に資本提携が成立したとしても、株式価値の希薄化リスクは残る。既存株主にとっては「生きても死んでも地獄」ということだ。