出資を引き出せない場合には、株主代表訴訟のリスクも
しっかり。鴻海側が次世代液晶技術「IGZO」を要求しており、シャープ側がこれに難色を示したと伝えられている。これが交渉の遅れの要因だという。鴻海がシャープの足下を見ており、資本・業務提携に関して有利な条件を引きだそうとしているようだ。場合によっては「破綻後の買い叩き」も想定される状況であり、資金繰りとあわせて、目が離せない状況となっている。万が一、鴻海側から出資が引き出せなかった場合には、経営側は株主代表訴訟のリスクに晒される。「なぜ出資も決まっていないのに、3月末の時点でそれを発表したのか。損失分を補填しろ!」と株主の怒りがピークに達するのだ。その辺も踏まえて、シャープに対しては厳しい目で見る必用があるだろう。ちなみにCDSは2125まで上昇、20回CBは66.6円まで下落している。株価だけ異常な動きをしているのだ。恐らく売り方の買い戻しが主導しているだけなのだろう。