チャートは押し目買いが入りやすいが、本格上昇は期待薄
大幅安。金づるである鴻海会長が台湾へと帰国しており、再び財務懸念が高まっている。銀行、生保による3500億円ものつなぎ融資も、この鴻海の出資が前提となっている。MAX600億円の出資が3500億円の融資のカギを握っていることが異常であり、最悪の事態も想定する必要があるだろう。鴻海側からしてみれば、シャープの足元を見れば見るほど安い買い物ができると踏んでいる。場合によっては破綻後の買収を想定しているかもしれず、決して楽観視はできない。チャートは依然として価格帯別出来高のヤマを上回っており、押し目買いが入りやすい状況。急速な切り返しも考えられるが、現時点では期待薄であろう。近いうちに直近安値(164円)を更新すると思われる。