R&Iが2段階格下げ、資金繰りは苦しい
軟調スタート。格付け投資情報センター(R&I)が格付けを2段階引き下げており、改めて経営不安が高まる展開となっている。シャープは月内にも追加のリストラ策を発表するとみられるが、短期の負債であるCP(コマーシャルペーパー)3600億円と、来年償還のCB(転換社債)2000億円はかなりの重し。資金繰りに行き詰っており、取引銀行からの融資が必至の情勢だ。鴻海との資本提携交渉も不透明要因となっており、しばらくは下値模索の動きが続くとみられる。チャート的には8/17の急速な戻りで、上方の窓(188円-193円)を長い上ひげで埋める形。戻り達成感は強くなっており、上値余地は極めて乏しい。上方の大きな窓(214円-264円)も「埋めない窓」として認識しそうであり、下値余地はかなり大きそうだ。株価は泥沼の展開となりそうである。