株価は催促相場へ、株式価値の希薄化は免れそうもない
強弱感が対立。日経トップでは主要事業の売却が伝えられており、投資家は「大胆リストラVS事業縮小」で評価が分かれているようだ。ただ、実際には同社は資金繰り難に陥っており、そのための事業売却が明確。20億円相当のオリンパス株も売却するとしており、尻に火がついたような状況だ。今後はCP(コマーシャルペーパー)償還のために、銀行につなぎ融資を依頼すると思われるが、このヤマを越えたとしても、来年にはCB償還2000億円が控えている。資金難の状況には変化はなく、株価はさらなるリストラを催促する動きとなるだろう。株価を安くすることによって、新たな資金提供者を模索することになるのだ。つまり、既存株主にとっては株式価値の希薄化を余儀なくされることになる。厳しい展開といえよう。