為替相場まとめ12月30日から1月3日の週
30日からの週は、年末の静かな取引を経て、新年相場はドル買いが再燃している。ユーロドルが1.02台、ポンドドルが1.23台に軟化するなどドルが全面高に。ドル指数は2022年11月以来のドル高水準となった。中国の景気指標が予想外に低下したことが、リスク回避圧力となった面に加えて、1月20日のトランプ大統領就任を控えて関税などトランプ政策に対する不透明感が再認識された面もあったようだ。クロス円は円買いの動きに下押しされている。ユーロ円は一時161円台、ポンド円は194円台まで軟化。一方、ドル円は一時156円台や158円台をつけるなど売買が交錯も、おおむね157円台を中心とした取引だった。
(30日)
東京市場は、円安水準での推移。ドル円は先週末のしっかりとした地合いを受けて、157円台後半で取引を開始。海外勢はクリスマス休暇から復帰も、本邦勢の参加者が年末年始で少なく、勢いのない展開となった。午後からロンドン朝方にかけては158円台に乗せている。ユーロ円も165円手前へと上昇。ユーロドルは1..04台前半に落ち着いた。先週は上昇が目立った日本株は、大納会を前に調整売り。大型連休を前に持ち高調整の動きが広がり、大引けは39894.54円と4万円を割り込んで2024年の取引を終えている。為替市場の反応は特に見られなかった。
ロンドン市場は、年末特有の手掛かり難な相場。今週は週央に元日(ニューイヤーデー)があり、年末年始の取引に連続性が欠けている。また、今週末には米雇用統計は発表されず、1月10日の予定になっている。トランプ新大統領就任は1月20日だ。この時期は取引参加者が極端に少ないこともあり、値動きに一方向への持続性がみられていない。ドル円はロンドン朝方に158円台乗せとなる場面があったが、米債利回りの低下もあって、上値が重くなり157円台半ばへと反落している。ユーロドルは1.04台前半から半ばへ、ポンド円は1.25台後半から1.26台乗せへと振幅。ややドル高に調整が入る値動きとなっている。欧州株は高安まちまち。ユーロ円は164円台後半、ポンド円は198円台で方向感なく売買が交錯している。
NY市場では、リスク回避の動きが広がった。ドル円は戻り売りが強まった。本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がるなかで、ドル円は156円台まで下げ幅を拡大した。米株式市場でダウ平均が一時700ドル超の大幅安となり、米国債利回りも低下したことから、為替市場はリスク回避のドル高・円高が出ている。株安については特段の悪材料はないが、これまで年末年始のサンタクロース・ラリーへの期待を市場は高めていたが、先週末の下落から、その期待が一気に後退しており、IT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まっている。年末で市場参加者も少なく薄商いの中、ドル円も急速に下落している格好。ユーロドルは1.04台半ばに上昇してNY時間に入ってきたものの、一時1.03台に再び下落。ポンドドルは1.25台前半へと小幅に下げた。ただ、短期的には英経済見通しの悪化を背景に、ポンド売りが強まる可能性も指摘された。
(31日)
東京市場は、大晦日のため休場。
ロンドン市場は、円売りの動き。前日は米株安を受けてNY市場では円高の動きが広がった。今日のアジア市場でもアジア株が下落、円買いの動きが継続した。しかし、ロンドン市場に入ると欧州株が堅調に推移、米株先物・時間外取引も反発。円買いの動きは反転して値を戻している。ドル円はアジア朝方に157円台に乗せていたが、その後は売りが継続。ロンドン朝方には156.02近辺まで下落した。しかし、156円台割れは回避され、157円手前水準まで反発している。ただ、157円台回復もならず、156円台後半で推移している。クロス円も同様の動き。ユーロ円は163円台半ばから162円台半ばで、ポンド円は197円付近から195円台後半で下に往って来いとなっている。ドル相場は方向性がはっきりしない。ユーロドルは1.04台割れとなる場面もあったが、その後は1.04台前半で小高く推移。ポンドドルは1.25台前半から後半で振幅も前日終値付近に落ち着いた。ユーロ買い・ポンド売りの動きがややみられているが、特段の材料はみられず。年末らしい方向感に欠ける取引が続いている。
NY市場では、ドル買いが優勢。ドル円は157円台を回復。ロンドン朝方には前日の流れが加速し、一時156円台前半まで下げ幅を拡大していた。直近のドル円の下落はあくまで年末のポジション調整の範囲で、ドル円は来年も上昇が期待されており、7-9月期にドル円を下落させた円キャリー取引の大規模な巻き戻しはないと見られている。実際、前日に米商品先物協会(CFTC)が発表した建玉報告によると、レバレッジ・ファンド勢の円ショートは拡大していた。ユーロドルは1.03台半ばまで下落。2024年の最安値は11月に付けた1.0335付近だが、その水準を試す動きが続いている。ECBとFRBとの金融スタンスの差、フランス政治への懸念など来年はパリティーを視野に入れた動きが想定されている。ポンドドルは1.25台前半に値を落とした。しかし、対ユーロでは上昇。英中銀は今月の金融政策委員会(MPC)で利下げを見送ったが、市場では追加下げへの期待は根強い。早ければ次回2月の可能性も高く、短期金融市場では65%の確率で織り込んでいる。
(1日)
元日やニューイヤーデーのため世界の市場が休場。
(2日)
東京市場は、三賀日のため休場。
ロンドン市場は、ドル買いが再燃している。この日発表された財新中国製造業PMIが予想外の低下となったことが、中国景気先行きに対する不透明感を市場に広げている。先物が堅調だった欧州株も、売りに押されており、リスク回避的な動きとなっている。ドル円はアジア朝方に157.78近辺の高値をつけたあとは、売りが継続。ロンドン朝方には156.44近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入るとドル買いの動きとともに157円台前半に買い戻されている。昨年末終値付近に戻した格好。ユーロドルは1.03台後半での揉み合いから下放れて1.0310台に安値を広げている。ポンドドルはユーロドル以上に軟調で、1.25台前半から1.24台前半へと下落。ドル指数は2022年以来の高値水準となっている。クロス円は総じて上値重く推移している。ユーロ円は163円台前半から162円台割れまで、ポンド円は197円台半ばから195円台半ばまで下押しされた。中国景気とともにトランプ政策への不透明感についても再認識されているもよう。
NY市場では、ドル買いが優勢。新年に入ってもドル買いが強まる中、ドル円も買い優勢となり、一時157円台後半まで上昇した。今年のFRBの利下げは予想以上に鈍いとの見方が根強く、一部では利下げはないとのタカ派な見方まで出ている。一方、ここに来て日銀が利上げに慎重姿勢を滲ませており、先週の植田総裁によるクリスマス講演も慎重姿勢を堅持していた。ユーロドルは売りが加速し、一時1.02台前半まで下げを加速させた。昨年11月の安値1.0335を下回るとストップを巻き込んで下落。2022年11月以来の安値水準となっている。欧州経済への懸念や米国との金融政策の相違がユーロドルを押し下げている。ポンドドルは1.23台まで下げ幅を拡大。一時1.2350付近まで下落し、昨年4月以来の安値水準となった。ユーロ圏ほどではないものの、英経済も懸念が台頭しており、英中銀の追加利下げ観測を強めている。
(3日)
東京市場は、三賀日のため休場。
ロンドン市場では、ややドル売りの動き。前日のドル買いの動きに週末を控えた調整が入っている。ドル円は157円台前半で上値重く推移。ユーロドルは1.02台後半から1.03付近まで、ポンドドルは1.23台後半から1.24台前半まで一時買われた。ただ、米債利回りの低下が小幅にとどまっていることもあり、ドル売りには持続性はみられていない。クロス円は前日終値を挟んで方向感なく売買が交錯している。ユーロ円は161円台後半、ポンド円は195円を挟んだ取引。株式市場は、欧州株がやや売られるも、米株先物・時間外取引は反発している。
NY市場でドル円は157円台での推移が続いた。一時156円台に値を落とす場面が見られたものの下押す動きまではなく、底堅い推移が続いている。本日はドル高が一服していたが、今年のドル高への期待は根強い。そのような中、ドル円は158円手前で上値を抑えられてはいるものの、もう一段の上げを待っている状況に変化はない。
(30日)
東京市場は、円安水準での推移。ドル円は先週末のしっかりとした地合いを受けて、157円台後半で取引を開始。海外勢はクリスマス休暇から復帰も、本邦勢の参加者が年末年始で少なく、勢いのない展開となった。午後からロンドン朝方にかけては158円台に乗せている。ユーロ円も165円手前へと上昇。ユーロドルは1..04台前半に落ち着いた。先週は上昇が目立った日本株は、大納会を前に調整売り。大型連休を前に持ち高調整の動きが広がり、大引けは39894.54円と4万円を割り込んで2024年の取引を終えている。為替市場の反応は特に見られなかった。
ロンドン市場は、年末特有の手掛かり難な相場。今週は週央に元日(ニューイヤーデー)があり、年末年始の取引に連続性が欠けている。また、今週末には米雇用統計は発表されず、1月10日の予定になっている。トランプ新大統領就任は1月20日だ。この時期は取引参加者が極端に少ないこともあり、値動きに一方向への持続性がみられていない。ドル円はロンドン朝方に158円台乗せとなる場面があったが、米債利回りの低下もあって、上値が重くなり157円台半ばへと反落している。ユーロドルは1.04台前半から半ばへ、ポンド円は1.25台後半から1.26台乗せへと振幅。ややドル高に調整が入る値動きとなっている。欧州株は高安まちまち。ユーロ円は164円台後半、ポンド円は198円台で方向感なく売買が交錯している。
NY市場では、リスク回避の動きが広がった。ドル円は戻り売りが強まった。本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がるなかで、ドル円は156円台まで下げ幅を拡大した。米株式市場でダウ平均が一時700ドル超の大幅安となり、米国債利回りも低下したことから、為替市場はリスク回避のドル高・円高が出ている。株安については特段の悪材料はないが、これまで年末年始のサンタクロース・ラリーへの期待を市場は高めていたが、先週末の下落から、その期待が一気に後退しており、IT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まっている。年末で市場参加者も少なく薄商いの中、ドル円も急速に下落している格好。ユーロドルは1.04台半ばに上昇してNY時間に入ってきたものの、一時1.03台に再び下落。ポンドドルは1.25台前半へと小幅に下げた。ただ、短期的には英経済見通しの悪化を背景に、ポンド売りが強まる可能性も指摘された。
(31日)
東京市場は、大晦日のため休場。
ロンドン市場は、円売りの動き。前日は米株安を受けてNY市場では円高の動きが広がった。今日のアジア市場でもアジア株が下落、円買いの動きが継続した。しかし、ロンドン市場に入ると欧州株が堅調に推移、米株先物・時間外取引も反発。円買いの動きは反転して値を戻している。ドル円はアジア朝方に157円台に乗せていたが、その後は売りが継続。ロンドン朝方には156.02近辺まで下落した。しかし、156円台割れは回避され、157円手前水準まで反発している。ただ、157円台回復もならず、156円台後半で推移している。クロス円も同様の動き。ユーロ円は163円台半ばから162円台半ばで、ポンド円は197円付近から195円台後半で下に往って来いとなっている。ドル相場は方向性がはっきりしない。ユーロドルは1.04台割れとなる場面もあったが、その後は1.04台前半で小高く推移。ポンドドルは1.25台前半から後半で振幅も前日終値付近に落ち着いた。ユーロ買い・ポンド売りの動きがややみられているが、特段の材料はみられず。年末らしい方向感に欠ける取引が続いている。
NY市場では、ドル買いが優勢。ドル円は157円台を回復。ロンドン朝方には前日の流れが加速し、一時156円台前半まで下げ幅を拡大していた。直近のドル円の下落はあくまで年末のポジション調整の範囲で、ドル円は来年も上昇が期待されており、7-9月期にドル円を下落させた円キャリー取引の大規模な巻き戻しはないと見られている。実際、前日に米商品先物協会(CFTC)が発表した建玉報告によると、レバレッジ・ファンド勢の円ショートは拡大していた。ユーロドルは1.03台半ばまで下落。2024年の最安値は11月に付けた1.0335付近だが、その水準を試す動きが続いている。ECBとFRBとの金融スタンスの差、フランス政治への懸念など来年はパリティーを視野に入れた動きが想定されている。ポンドドルは1.25台前半に値を落とした。しかし、対ユーロでは上昇。英中銀は今月の金融政策委員会(MPC)で利下げを見送ったが、市場では追加下げへの期待は根強い。早ければ次回2月の可能性も高く、短期金融市場では65%の確率で織り込んでいる。
(1日)
元日やニューイヤーデーのため世界の市場が休場。
(2日)
東京市場は、三賀日のため休場。
ロンドン市場は、ドル買いが再燃している。この日発表された財新中国製造業PMIが予想外の低下となったことが、中国景気先行きに対する不透明感を市場に広げている。先物が堅調だった欧州株も、売りに押されており、リスク回避的な動きとなっている。ドル円はアジア朝方に157.78近辺の高値をつけたあとは、売りが継続。ロンドン朝方には156.44近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入るとドル買いの動きとともに157円台前半に買い戻されている。昨年末終値付近に戻した格好。ユーロドルは1.03台後半での揉み合いから下放れて1.0310台に安値を広げている。ポンドドルはユーロドル以上に軟調で、1.25台前半から1.24台前半へと下落。ドル指数は2022年以来の高値水準となっている。クロス円は総じて上値重く推移している。ユーロ円は163円台前半から162円台割れまで、ポンド円は197円台半ばから195円台半ばまで下押しされた。中国景気とともにトランプ政策への不透明感についても再認識されているもよう。
NY市場では、ドル買いが優勢。新年に入ってもドル買いが強まる中、ドル円も買い優勢となり、一時157円台後半まで上昇した。今年のFRBの利下げは予想以上に鈍いとの見方が根強く、一部では利下げはないとのタカ派な見方まで出ている。一方、ここに来て日銀が利上げに慎重姿勢を滲ませており、先週の植田総裁によるクリスマス講演も慎重姿勢を堅持していた。ユーロドルは売りが加速し、一時1.02台前半まで下げを加速させた。昨年11月の安値1.0335を下回るとストップを巻き込んで下落。2022年11月以来の安値水準となっている。欧州経済への懸念や米国との金融政策の相違がユーロドルを押し下げている。ポンドドルは1.23台まで下げ幅を拡大。一時1.2350付近まで下落し、昨年4月以来の安値水準となった。ユーロ圏ほどではないものの、英経済も懸念が台頭しており、英中銀の追加利下げ観測を強めている。
(3日)
東京市場は、三賀日のため休場。
ロンドン市場では、ややドル売りの動き。前日のドル買いの動きに週末を控えた調整が入っている。ドル円は157円台前半で上値重く推移。ユーロドルは1.02台後半から1.03付近まで、ポンドドルは1.23台後半から1.24台前半まで一時買われた。ただ、米債利回りの低下が小幅にとどまっていることもあり、ドル売りには持続性はみられていない。クロス円は前日終値を挟んで方向感なく売買が交錯している。ユーロ円は161円台後半、ポンド円は195円を挟んだ取引。株式市場は、欧州株がやや売られるも、米株先物・時間外取引は反発している。
NY市場でドル円は157円台での推移が続いた。一時156円台に値を落とす場面が見られたものの下押す動きまではなく、底堅い推移が続いている。本日はドル高が一服していたが、今年のドル高への期待は根強い。そのような中、ドル円は158円手前で上値を抑えられてはいるものの、もう一段の上げを待っている状況に変化はない。
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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