英インフレ、神経質になるようなものではない=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/27 04:06
 きょうのポンドドルは上値の重い展開となり、1.25ドル割れを試す展開が見られたものの、いまのところ1.25ドル台は維持している。1.25ドルの水準は強いサポートとしてなお機能しているようだ。

 ECBほどではないが、ここに来て英中銀の利下げが予想以上に実施されるのではとの見方が浮上しており、ポンドの上値を圧迫している。ただ、インフレがサービス業中心に依然として高水準で推移していることから、英中銀の利下げのハードルは高いとの見方も一方であるようだ。直近の英消費者物価指数(CPI)は前年比で2.6%と2カ月連続で上昇が加速している。

 しかし、エコノミストからは、神経質になるようなものではないとの指摘が出ている。英インフレは2025年にかけて再び鈍化すると予想しているようだ。直近の英CPIの上昇加速の大半は前年のベース効果によるもので、基調インフレは鈍化の兆しを見せているという。基調が落ち着いている限り、春以降には鈍化が見られるはずだと述べている。これにより英中銀は来年前半までに、金利を現在の4.75%から3.00%まで引き下げることが可能だという。

GBP/USD 1.2529 GBP/JPY 197.89 EUR/GBP 0.8320

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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