ユーロ圏のインフレ低下で、ECBの利下げ継続余地が生まれる=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/11/20 02:21
 きょうのユーロドルは下に往って来いの展開が見られている。本日はウクライナ情勢への不透明感がさらに強まっており、プーチン大統領が核ドクトリンの改定を承認し、核兵器の使用基準を緩和したことで、市場は地政学的リスクを再燃させている。

 そのような中でユーロドルは、ロンドン時間に1.05ドル台前半まで下落したものの、NY時間に入ってドルが戻り売りに押されていることから、ユーロドルは1.06ドルちょうど付近まで買い戻される展開。

 エコノミストは、来年にユーロ圏のインフレが低下すれば、ECBは追加利下げがさらに可能になるとしたうえで、ECBによる追加利下げをあと5回、12月に1回、2025年第3四半期までに4回実施すると予想していると述べた。2025年のインフレを2.0%と予想しており、これは2024年の予想の2.3%からの低下を意味する。しかし、賃金とサービスインフレが依然高いことから、コアインフレは高水準で推移する可能性が高いとも指摘した。

 なお、12月については一部から大幅利下げの期待が出ているが、ECB理事はその観測を否定しているようだ。

EUR/USD 1.0584 EUR/JPY 163.41 EUR/GBP 0.8351

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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