ややドル高、米債利回り上昇で トランプ相場再開となるか注視=ロンドン為替概況
ややドル高、米債利回り上昇で トランプ相場再開となるか注視=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ややドル高の動き。ロンドン序盤はユーロドルが1.05台前半から後半へと買われるなど、先週末からみられたドル高調整の動きが入った。しかし、米10年債利回りが4.42%付近から4.46%付近へと上昇するとともに、ドル買い圧力が優勢となり1.0530台へと押し戻されている。ポンドドルは1.26台前半で売買が交錯しているが、足元では1.2610台へと軟化とドル買いに押されている。ドル円は東京市場で153円台後半から155円台前半で激しく上下動したあと、ロンドン時間にかけては次第に買いが優勢になっている。足元では再び155円台に乗せる場面もあった。クロス円は東京午後からロンドン朝方にかけては上値重く推移も、ロンドン時間に入るとドル円の上昇とともに買いが優勢。ユーロ円は163円台後半に高値を伸ばしている。ポンド円はユーロ円と比較するとやや上値が抑えられており、195円台後半へと小高く推移。欧州株は高安まちまちと方向性は希薄。ECB当局者らからは、トランプ関税の影響を警戒する声が複数みられた。ただ、その影響に対する見方は様々で依然として不透明感は高い。デギンドスECB副総裁は「リスクバランスはインフレ懸念から成長懸念へとシフトしている」と警戒。ナーゲル独連銀総裁は「トランプ関税、インフレへの影響は軽微」とした。マクルーフ・アイルランド中銀総裁は「インフレ抑制はまだ終わっていない、長距離ランナーのように考える必要がある」とした。週末にはチポローネECB理事が「景気回復を支えるため、さらに金利を引き下げるべき」としていた。
ドル円は155円付近での取引。東京市場では植田日銀総裁の経済懇談会を控えて12月利上げ観測から153.84近辺まで一時下落。しかし、植田総裁が明確なサインを発しなかったことで155.14近辺まで急反発した。ただ、市場での12月利上げ観測は継続しており、ロンドン朝方にかけて154.30付近まで押し戻された。ロンドン時間に入ると、米債利回り上昇とともに再び買われ、155円台に乗せる動きを見せている。
ユーロドルは1.05台前半での取引。東京朝方の1.0526近辺を安値に、ロンドン朝方にかけては1.0571近辺まで買われた。しかし、米債利回りの上昇とともに反転して1.0530台まで押し戻された。複数のECB当局者の発言が報じられているが、いずれもトランプ関税について警戒も見方はまちまちだった、景気とインフレどちらの影響に主眼を置くのか定まらない状況になっている。ユーロ円は東京午前の162.27近辺を安値にロンドン時間には高値を163.60近辺に伸ばしている。ただ、売買は交錯しており、一方通行の値動きにはなっていない、対ポンドではユーロ買いが先行も足元では一服している。
ポンドドルは1.26台前半での取引。これまでのレンジは1.2610から1.2643まで。足元ではやや上値重く推移しているが、全般的な方向性は見出しにくい展開になっている。ポンド円は東京午前に194.37から195.99までのレンジを形成。その後は売買が交錯も、足元では195円台後半へとじり高の動き。ユーロポンドは0.8340付近から0.8373近辺まで一時買われたが、足元では0.8350台に押し戻されている。今週水曜日の英消費者物価指数が注目されるなかで、動きにくい状況になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
ロンドン市場では、ややドル高の動き。ロンドン序盤はユーロドルが1.05台前半から後半へと買われるなど、先週末からみられたドル高調整の動きが入った。しかし、米10年債利回りが4.42%付近から4.46%付近へと上昇するとともに、ドル買い圧力が優勢となり1.0530台へと押し戻されている。ポンドドルは1.26台前半で売買が交錯しているが、足元では1.2610台へと軟化とドル買いに押されている。ドル円は東京市場で153円台後半から155円台前半で激しく上下動したあと、ロンドン時間にかけては次第に買いが優勢になっている。足元では再び155円台に乗せる場面もあった。クロス円は東京午後からロンドン朝方にかけては上値重く推移も、ロンドン時間に入るとドル円の上昇とともに買いが優勢。ユーロ円は163円台後半に高値を伸ばしている。ポンド円はユーロ円と比較するとやや上値が抑えられており、195円台後半へと小高く推移。欧州株は高安まちまちと方向性は希薄。ECB当局者らからは、トランプ関税の影響を警戒する声が複数みられた。ただ、その影響に対する見方は様々で依然として不透明感は高い。デギンドスECB副総裁は「リスクバランスはインフレ懸念から成長懸念へとシフトしている」と警戒。ナーゲル独連銀総裁は「トランプ関税、インフレへの影響は軽微」とした。マクルーフ・アイルランド中銀総裁は「インフレ抑制はまだ終わっていない、長距離ランナーのように考える必要がある」とした。週末にはチポローネECB理事が「景気回復を支えるため、さらに金利を引き下げるべき」としていた。
ドル円は155円付近での取引。東京市場では植田日銀総裁の経済懇談会を控えて12月利上げ観測から153.84近辺まで一時下落。しかし、植田総裁が明確なサインを発しなかったことで155.14近辺まで急反発した。ただ、市場での12月利上げ観測は継続しており、ロンドン朝方にかけて154.30付近まで押し戻された。ロンドン時間に入ると、米債利回り上昇とともに再び買われ、155円台に乗せる動きを見せている。
ユーロドルは1.05台前半での取引。東京朝方の1.0526近辺を安値に、ロンドン朝方にかけては1.0571近辺まで買われた。しかし、米債利回りの上昇とともに反転して1.0530台まで押し戻された。複数のECB当局者の発言が報じられているが、いずれもトランプ関税について警戒も見方はまちまちだった、景気とインフレどちらの影響に主眼を置くのか定まらない状況になっている。ユーロ円は東京午前の162.27近辺を安値にロンドン時間には高値を163.60近辺に伸ばしている。ただ、売買は交錯しており、一方通行の値動きにはなっていない、対ポンドではユーロ買いが先行も足元では一服している。
ポンドドルは1.26台前半での取引。これまでのレンジは1.2610から1.2643まで。足元ではやや上値重く推移しているが、全般的な方向性は見出しにくい展開になっている。ポンド円は東京午前に194.37から195.99までのレンジを形成。その後は売買が交錯も、足元では195円台後半へとじり高の動き。ユーロポンドは0.8340付近から0.8373近辺まで一時買われたが、足元では0.8350台に押し戻されている。今週水曜日の英消費者物価指数が注目されるなかで、動きにくい状況になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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