ドル円は153円台に戻り売り 午後にFOMC 12月のヒントに注目=NY為替序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/11/07 23:34
 きょうの為替市場はドルの戻り売りが強まっており、ドル円は153円台半ばに下落している。米大統領選でトランプ氏が勝利したことで前日はドル買いが強まったが、やり過ぎとの批判もあり、過熱感も指摘されている。

 ファンダメンタルズからは、ここまでドルが買われる理由もなく期待先行との冷やかな見方もあるようだ。これまでのトランプトレードでドルロングがかなり積み上がっている面もあり、目先は利益確定の動きも留意される。ただ、基本的にはドル高の流れに変化はないと見られているようだ。

 本日は午後にFOMCが控えている。日本時間8日午前4時に結果発表、4時半にパウエル議長が会見を行う。市場では0.25%ポイントの利下げを確実視しており、むしろ12月のヒントを示唆するかが注目されている。短期金融市場ではいまのところ、70%程度の確率で0.25%ポイントの利下げを織り込んでいる状況。

 ただ、エコノミストからは、FRBは声明でインフレに関する表現を変える可能性があるとの指摘が出ている。前回の声明では「インフレが持続的に2%に向かっているという確信を深めた」と言及していた。しかし、消費者物価指数(CPI)のコア指数とPCEデフレータの12カ月加重平均が夏以降あまり下がっておらず、それを考慮すれば、「さらに確信が深まった」との文言を繰り返すのは難しいのではと述べている。パウエル議長は今回の会見で、今年最後の12月FOMCで利下げ休止の道を開く可能性も留意されるという。

 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は153円に観測されている。

7日(木)
153.00 (3.8億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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