大幅反落、イスラエルがイランに報復も緊迫感は後退=NY原油概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/10/29 05:38
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=67.38(-4.40 -6.13%)

 ニューヨーク原油の期近は大幅反落。イスラエルがイランに報復攻撃を実施したが、石油関連施設を標的としなかったことが重しとなった。イスラエル軍はイラン攻撃は完了したと発表し、イランに反撃しないよう警告した。イラン当局は被害について限定的と当初発表し、報復の連鎖が途切れる可能性が意識された。

 ただ、イラン国内では対空防衛システムがかなりの被害を受けたほか、弾道ミサイルの燃料製造施設、ドローン工場などが破壊されたことが衛星画像から判明しており、イスラエルの攻撃は大規模だった。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、イスラエル当局者はイランの対空防衛網はすべて無効化されていると判断しているもよう。米CNNは別のイスラエル当局者の発言として、イスラエル軍の100機超の航空機が今回の作戦に参加し、このうち数機がイラン領空に入って攻撃を実施したと伝えた。イラン軍南西部司令部の副司令官は、イスラエル軍は航空機から600発超のミサイルを発射したと述べた。

 時間外取引から12月限は急落。通常取引開始後は66.92ドルまで一段安となったが、序盤で売りが一服した。

MINKABU PRESS

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