円買いの動き優勢、米消費者物価指数の発表を控えて=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/10/10 20:30
円買いの動き優勢、米消費者物価指数の発表を控えて=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、円買いの動きが優勢。ドル円は東京午後に149円台半ばへと買われる場面があったが、その後はロンドン時間にかけて売りに押されている。足元では148円台後半へと安値を広げる動き。クロス円も同様の動き。ユーロ円は163円台後半まで一時上昇も、その後は162円台後半へと下押し。ポンド円も195円台半ばを高値に194円台半ばへと下落している。米消費者物価指数の発表を控えて調整ムードが広がっている。欧州株や米株先物・時間外取引は小幅安。米10年債利回りは4.06%台から4.085%付近へと上昇も、足元では前日NY終値水準4.07台に落ち着いている。神田前財務官が久しぶりの発言。「円売りポジションは反転したが、当局は監視続ける」「当局は強い警戒を続けるだろう」と現役さながらの円安けん制発言が聞かれた。ただ、市場での直接の反応はみらなかった。

 ドル円は148円台後半での取引。東京市場では149円台での取引が続いた。午後には149.55近辺まで高値を伸ばす場面があった。しかし、ロンドン市場にかけては反落の動きが続いている。足元では安値を148.78近辺まで広げてきている。欧州株や米株先物・時間外取引が小安く推移。米消費者物価指数の発表を控えて、やや調整の動きに押されている。

 ユーロドルは1.09台前半での取引。東京午前の1.0946近辺を高値に、ロンドン時間にかけて売られ、安値を1.0928近辺まで広げた。その後は下げも一服。狭いレンジでの揉み合いとなっている。ユーロ円はドル円とともに上下動。東京午後に163.61近辺の高値をつけたあとは、売りが続いている。ロンドン序盤には162.69近辺まで安値を広げている。対ポンドではややユーロ売りが優勢。

 ポンドドルは1.30台後半での取引。東京朝方の1.3063近辺を安値に小高く推移している。ロンドン時間には売買が交錯しているが、足元では高値を1.3094近辺まで伸ばす場面があった。ポンド円は東京午後に195.50近辺の高値をつけたあとは、売りに押されている。ロンドン序盤には194.53近辺まで安値を広げた。ただ、足元ではポンドドルともに買われ195円近くまで反発している。ユーロポンドは緩やかに水準を下げている。0.8375近辺から0.8354近辺まで下押しされている。東京朝方に発表された9月英RICS住宅価格指数は+11と2年ぶりの大幅プラスとなった。一方、ロンドン時間に公表された英中銀調査では、金融機関は11月末までの3カ月間に住宅ローンのデフォルト率が上昇すると予想した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

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