ドル高に傾斜も全般に落ち着いた相場展開、米FOMC議事録を控えて=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/10/09 20:40
ドル高に傾斜も全般に落ち着いた相場展開、米FOMC議事録を控えて=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ドル買いが優勢。ドル円は148円台前半から後半へ上昇。ユーロドルは1.09台後半から半ばへ、ポンドドルは1.31付近から1.30台後半へと軟化。全般に緩やかな値動きとなっている。ドル指数は小幅に上昇し、約2か月ぶりの高水準となっている。クロス円は前日NY終値を挟んだ上下動に終始している。ユーロ円は162円台半ばから163円付近を中心に振幅。ポンド円は193円台後半から194円台後半で上下動。欧州株が堅調に推移しており、足元ではやや円売りが優勢になっている。東京時間に中国財政省が12日午前に財政政策に関する説明会を開催すると発表しており、新たな景気対策への期待がみられた。また、複数のECB高官がきょうもコメントしたが、概ね10月利下げについて肯定的だった。ただ、全般的にはこのあとNY後半に発表される米FOMC議事録待ちとなっており、強い動意はみられていない。

 ドル円は148円台後半での取引。東京午前の148.01近辺を安値に、その後は次第に水準を上げてきている。ロンドン市間に入ると一時148.75近辺まで高値を伸ばしている。米10年債利回りは4.005%付近から4.025%付近へと小幅に上昇。

 ユーロドルは1.09台後半での取引。東京朝方の1.0981近辺を高値に、じりじりと軟化。ロンドン朝方には1.0951近辺に安値を広げた。その後は下げ渋りとなり揉み合っている。ユーロ円は162.39近辺を安値に、163.11近辺を高値とするレンジ取引。前日NY終値162.72を軸に方向感無く振幅している。対ポンドでは売買が交錯も、ややユーロ売りが優勢。一連のECB高官発言では10月利下げに肯定的な見方が多かった。

 ポンドドルは1.30台後半での取引。東京朝方の1.3106近辺を高値に上値重く推移。ロンドン朝方には1.3056近辺まで下押しされた。しかし、その後は1.3090付近へと買い戻されており、方向性は希薄。ポンド円は193.60近辺から194.66近辺で下に往って来い。ユーロ円と同様に方向性に欠ける動き。ユーロポンドは0.8389近辺まで買われた後、0.8374近辺まで下落している。ややドル高が優勢となるなかで、欧州通貨のクロス取引は冴えない状況となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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