ドル円、148円台に戻す リバウンド相場の流れ継続=NY為替概況
ドル円、148円台に戻す リバウンド相場の流れ継続=NY為替概況
きょうのNY為替市場、緩やかな戻り売りに押されていたドルも買い戻しが入る中、ドル円は148円台に戻している。本日は一時147.40円付近まで値を落とす場面も見られていた。先週の想定外の強い米雇用統計を受けて、FRBの利下げ期待が後退。短期金融市場では11月FOMCでの0.50%ポイントの利下げの可能性は完全に排除され、0.25%ポイントについても完全には織り込まれていない状況。CMEのFedウォッチでは0.25%の利下げ確率が87%、据え置きが13%となっている。
先週の上げでドル円は完全にリバウンド相場の流れに復帰。心理的節目の150円を回復し、200日線が控える151円前半まで到達するか注目される。ただ、エコノミストの間では日銀の12月の追加利上げ期待が根強くあり、再び160円を目指す展開を期待している向きは少ないようだ。150-155円のゾーンがひとまず上値目標となっている模様。中東情勢が依然気掛かりとなっているほか、米大統領選も日々接近しており、ここから先は動きにくいとの声もあるようだ。
市場は木曜日に発表される米消費者物価指数(CPI)に注目しているが、予想を大幅に下回る数値でも出ない限り、ドルに与える影響は限定的との見方も出ている。インフレは引き続き緩やかに低下しているが、今回の9月のデータが異常に低い数値を示す可能性は低いという。つまり、先月の0.50%ポイントの大幅利下げを受けて、市場はFRBによるより緩やかなペースの利下げ予想を調整する必要はないと述べている。そのため、今後数日間はドルのイメージが損なわれる可能性は低いと述べている。
ユーロドルは下げは一服させていたものの、上値の重い展開が続いている。先週の米雇用統計で割り込んだ1.10ドル台を回復できない状況で上値抵抗も形成されてい模様。そのような中、ユーロドルはテクニカル的に1.0860-1.0885ドルのサポートエリアに向かって下落する可能性が示唆されているとの指摘がストラテジストから出ている。
金曜日の突然の動きで重要な週足のサポートレベルを下回ったという。週足のインジケーターはユーロドルの急降下を示唆しており、それは1.0860―1.0885ドルのサポートエリアへの下落につながる可能性があると指摘。ユーロドルがこのサポートエリアを下回った場合、恐らく焦点は現在1.0810にある週足の一目均衡表の雲の下限に移るだろうとも付け加えていた。
ポンドドルも下げは一服していたものの買戻しの意欲まではない。重要なサポート水準である1.30ドルをうかがう展開は続いているようだ。先週のベイリー英中銀総裁の新聞紙上でのインタビューからポンドの雰囲気に一気に変化が生じており、これまで最も上昇が期待できる通貨と見られていたが、その流れが一気に逆転している。
そのような中、今週は金曜日に8月の月次GDPが公表され、データが強い内容であればポンドは反転する可能性があるとの指摘も出ている。ベイリー総裁の発言で英中銀の利下げが想定以上に早まるという見方からポンドは急速に反落しているが、今年に入ってG10通貨の中で最も高いパフォーマンスを維持しており、英経済指標が明るい内容となる可能性を考慮すると、ポンドは再び上昇に転じる可能性があるという。
金曜日に発表される月次GDPは、少なくともユーロ圏と比べれば、英国の需要の相対的な力強さを裏付けるはずだという。そのため中東で劇的な展開でもない限り、ポンドは買い戻される可能性があると述べていた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、緩やかな戻り売りに押されていたドルも買い戻しが入る中、ドル円は148円台に戻している。本日は一時147.40円付近まで値を落とす場面も見られていた。先週の想定外の強い米雇用統計を受けて、FRBの利下げ期待が後退。短期金融市場では11月FOMCでの0.50%ポイントの利下げの可能性は完全に排除され、0.25%ポイントについても完全には織り込まれていない状況。CMEのFedウォッチでは0.25%の利下げ確率が87%、据え置きが13%となっている。
先週の上げでドル円は完全にリバウンド相場の流れに復帰。心理的節目の150円を回復し、200日線が控える151円前半まで到達するか注目される。ただ、エコノミストの間では日銀の12月の追加利上げ期待が根強くあり、再び160円を目指す展開を期待している向きは少ないようだ。150-155円のゾーンがひとまず上値目標となっている模様。中東情勢が依然気掛かりとなっているほか、米大統領選も日々接近しており、ここから先は動きにくいとの声もあるようだ。
市場は木曜日に発表される米消費者物価指数(CPI)に注目しているが、予想を大幅に下回る数値でも出ない限り、ドルに与える影響は限定的との見方も出ている。インフレは引き続き緩やかに低下しているが、今回の9月のデータが異常に低い数値を示す可能性は低いという。つまり、先月の0.50%ポイントの大幅利下げを受けて、市場はFRBによるより緩やかなペースの利下げ予想を調整する必要はないと述べている。そのため、今後数日間はドルのイメージが損なわれる可能性は低いと述べている。
ユーロドルは下げは一服させていたものの、上値の重い展開が続いている。先週の米雇用統計で割り込んだ1.10ドル台を回復できない状況で上値抵抗も形成されてい模様。そのような中、ユーロドルはテクニカル的に1.0860-1.0885ドルのサポートエリアに向かって下落する可能性が示唆されているとの指摘がストラテジストから出ている。
金曜日の突然の動きで重要な週足のサポートレベルを下回ったという。週足のインジケーターはユーロドルの急降下を示唆しており、それは1.0860―1.0885ドルのサポートエリアへの下落につながる可能性があると指摘。ユーロドルがこのサポートエリアを下回った場合、恐らく焦点は現在1.0810にある週足の一目均衡表の雲の下限に移るだろうとも付け加えていた。
ポンドドルも下げは一服していたものの買戻しの意欲まではない。重要なサポート水準である1.30ドルをうかがう展開は続いているようだ。先週のベイリー英中銀総裁の新聞紙上でのインタビューからポンドの雰囲気に一気に変化が生じており、これまで最も上昇が期待できる通貨と見られていたが、その流れが一気に逆転している。
そのような中、今週は金曜日に8月の月次GDPが公表され、データが強い内容であればポンドは反転する可能性があるとの指摘も出ている。ベイリー総裁の発言で英中銀の利下げが想定以上に早まるという見方からポンドは急速に反落しているが、今年に入ってG10通貨の中で最も高いパフォーマンスを維持しており、英経済指標が明るい内容となる可能性を考慮すると、ポンドは再び上昇に転じる可能性があるという。
金曜日に発表される月次GDPは、少なくともユーロ圏と比べれば、英国の需要の相対的な力強さを裏付けるはずだという。そのため中東で劇的な展開でもない限り、ポンドは買い戻される可能性があると述べていた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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