根強いドル買い、米エヌビディア決算を控えて調整主導=ロンドン為替概況 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/28 20:20
根強いドル買い、米エヌビディア決算を控えて調整主導=ロンドン為替概況 

 ロンドン市場は、根強いドル買いの動きとなっている。ドル円は東京市場では143円台後半から144円台後半へと上昇した。ロンドン序盤には一転して売られ、144円手前水準まで反落。しかし、ユーロドルなどでドル買い圧力が広がるなかで、再び144円台半ばへと上昇している。ユーロドルは1.11台後半から前半へと下落している。ロンドン序盤には下げ一服となる場面があったが、足元では安値を1.1120付近へと広げている。ポンドドルもユーロドルに連れ安となり、1.32台後半から前半へと軟化している。ドル指数は前日の低下を消す動きとなっている。ユーロ円は161円台割れ、ポンド円は191円台割れへと下げており、円買いの面も。また、ユーロ自体も軟調で、対ポンドなどで売られている。ドイツ経済研究所(DIW)が8月の経済バロメータを引き下げており、特にドイツの生産面の弱さが指摘された。また、この日は原油先物が74ドル台へと反落している。側面からドル買い圧力となる面も。全般的には、米株式市場引け後に発表される米半導体大手エヌビディアの決算待ちとなっているようだ。

 ドル円は144円台半ばでの取引。東京早朝の143.69近辺を安値に買われ、ロンドン早朝にかけて高値を144.61近辺に伸ばした。その後、ロンドン序盤には144.06近辺まで一時反落も、再び144円台半ばへと買われる動き。米債利回りは特段の上昇はみせていない。米株式市場引け後の米半導体大手エヌビディア決算発表を控えて、調整主導の動きとなっているようだ。

 ユーロドルは1.11台前半での取引。東京朝方の1.1186近辺を高値に、その後は売りに押されている。ロンドン市場では安値を1.1122近辺に広げている。ユーロ円は東京市場で160.70付近から161.37近辺まで買われた後、ロンドン時間には上値が重くなった。安値を160.54近辺まで広げたあとは、下げ一服となっている。対ポンドでもユーロは軟調に推移している。ドル買戻しの面とユーロ安の面が交錯している。ドイツ経済研究所が8月の独経済が弱含んでいると指摘しており、市場における9月ECB利下げ観測を後押しした。

 ポンドドルは1.32台前半での取引。東京朝方の1.3264近辺を高値に、その後は上値重く推移している。1.32台前半では売買が交錯しているが、足元では安値を1.3214近辺に広げている。ポンド円は上に往って来い。東京朝方の190.53近辺を安値に、東京午後には191.43近辺まで買われた。その後はロンドン勢の本格参加とともに売りに転じると、191.50台まで反落。足元では190円台後半から191円付近で推移している。ユーロポンドは0.8437近辺を高値に0.8416近辺へとじり安の流れが続いている。ポンドは対ドルでは売りに押されるも、対ユーロでは堅調、対円では上に往って来いの動き。きょうはポンド自体の材料は乏しい。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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