◆ “持ち直し”も、再び“反落”… - 年次改定を巡る思惑から・・・
乱高下はまだ続く…。
欧州タイム序盤にかけて“147.340円”へと戻す場面も見られたものの、その後はまた“ドル売り”が目立ちました。
米雇用統計の年次改定に絡む“大幅下方修正(30万人~最大100万人減)”への思惑が、主な要因と見られるところです。
これを背景に米10年債利回りが“急低下(→3.80%)”する中、ドル円は前日安値とほぼ面合わせとなる“145.197円”へと押し下げられ、そして本日に入って“145円割れ”を示現するに至っています。
◆ ただ“方向感が定まった”とはいい難いのも事実
こうして“思惑主導”にて下値を拡大しているドル円ですが、ボウマンFRB理事は『依然として利下げに慎重』『一指標に過剰反応しない』と述べています。
マーケットは反応こそしていませんが、まだ“方向感が定まった”とはいい難いのが実状ともいえそうです。
◆ すでに思惑は傾斜、テクニカルもいい水準に…!?
短期金融市場を見ると、「米9月利下げ」の確率は“32.5%(本稿執筆時)”となっています。
“先週初(米主要3指数発表前:50%強)”からはまだ下ではあるものの、“今週初(約20%)”から見ればすでに思惑は“62%増し”へと傾いている中、さらにどこまでそれを傾けることができるか…?
テクニカル的に見ると、“100週移動平均線/月足・一目均衡表基準線”ともほぼ重なる“8/5~8/15の38.2%押し(144.623円)”が、一つの節目となります。
ここを下回ることができれば“もう一段”が想定される反面、そうでなければ“切り返し”となりかねない分水嶺。
個人的には“すでにいいところまで押した”と見ますが、果たして…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
147.340(8/20高値、8/15~8/19の50%戻し水準)
147.153(日足・一目均衡表転換線)
147.000(大台)
146.684(ピボット1stレジスタンス)
146.772(8/20高値後の76.4%戻し)
上値5:146.421(8/20高値後の61.8%戻し)
上値4:146.137(8/20高値後の50%戻し)
上値3:145.956(週足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
上値2:145.853(8/20高値後の38.2%戻し、20月移動平均線)
上値1:145.502(8/20高値後の23.6%戻し)
前営業日終値:145.284(-1σ)
下値1:145.182(8/19-20安値)
下値2:145.000(大台)
下値3:144.623(8/5~8/15の38.2%押し、100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
下値4:144.541(ピボット1stサポート)
下値5:144.249(8/7安値)
144.000(大台)
《10:45》
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