ポンドドル、1.30ドルを視野に入れた展開 英小売売上高は個人消費主導の回復を期待させる内容=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/17 03:02
 きょうの為替市場はドル売りが優勢となっており、ポンドドルは1.29ドル台まで上げ幅を拡大している。本日の上げで21日線を上放れる展開が見られており、来週以降1.30ドル台の回復を試しそうな気配が出ている。目先は7月高値の1.3045ドルが上値メドとして意識される。

 本日は7月の英小売売上高が発表になっていたが、予想こそ下回ったものの、前月比0.5%増と回復に転じた。下半期に入って個人消費主導の回復が一段と進むことを期待させる内容ではあった。夏のスポーツイベントや割引セールが、デパートやスポーツ店の売り上げを押し上げていた。

 今週は重要な英経済指標が目白押しだったが、失業率やGDPといった実体経済を示す数字が概して良好だったこともあり、9月の英金融政策委員会(MPC)での追加利下げの可能性は盛り上がっていない。短期金融市場では30%程度の確率に留まっている。しかし、英中銀は年内にあと1回か2回の追加利下げを行うとの見方も根強い。11月の利下げが確実視されているほか、12月に70%程度の確率で追加利下げを織り込んでいるようだ。

GBP/USD 1.2929 GBP/JPY 191.04 EUR/GBP 0.8517

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)