今週のポイント
今週は、14日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合が開かれます。会合における最大の注目点は、利下げが行われるかどうか。会合の結果にNZドル/円やNZドル/米ドル、豪ドル/NZドルが反応しそうです(RBNZ会合については後述)。
米ドル/カナダドルや豪ドル/米ドルについては、米国の経済指標の結果を受けて市場の米FRBの金融政策見通しがどのように変化するかがカギを握りそうです。FRBの利下げ観測が後退する場合、米ドル/カナダドルは堅調に推移し、一方で豪ドル/米ドルは軟調に推移すると考えられます。
中東情勢には注意が必要かもしれません。中東情勢が一段と緊迫化する場合、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まるとともに、豪ドル/円やカナダドル/円などのクロス円には下落圧力が加わる可能性があります。
今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.07000NZドル~1.11000NZドル>
RBNZ(NZ中銀)は14日に政策会合を開きます。その結果が今後の豪ドル/NZドルの動向に影響を与えそうです。
RBNZ会合については、市場の見方は“政策金利は据え置かれる”と“0.25%の利下げが行われる”とで分かれています。そのため、政策金利がいずれの結果になっても、NZドルが反応しそう。据え置きの場合、初期反応はNZドルが堅調に推移して豪ドル/NZドルは下落しそうです。
RBNZが四半期に一度公表する「政策金利見通し」にも注目です。前回5月には、政策金利は“25年後半”に現行水準を下回り(利下げ開始時期を示唆)、25年10-12月期には四半期平均5.14%、26年10-12月期には同3.70%へと低下するとの見通しが示されました。今回の会合で政策金利が据え置かれたとしても、RBNZの政策金利見通しが5月時点から大幅に下方修正されれば、豪ドル/NZドルの下落は長続きしない可能性もあります。
今週の注目通貨ペア(2):<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.36000カナダドル~1.39000カナダドル>
今週は、カナダの6月卸売売上高(15日)や7月住宅着工件数(16日)などが発表されるものの、材料としては力不足かもしれません。米ドル/カナダドルは、CPI(消費者物価指数)など米国の経済指標といった米ドル側の材料に影響を受けやすいと考えられます。米経済指標の結果を受けて9月の米FOMCでの0.50%の利下げ観測が後退する場合、米ドルが全般的に堅調に推移して、米ドル/カナダドルには上昇圧力が加わりそうです。
原油価格の動向も材料になるかもしれません。原油価格の代表的な指標である米WTI原油先物は5日に一時71ドル台へと下落したものの、その後持ち直して12日には79ドル台をつける場面がありました。原油価格がさらに上昇を続ける場合、米ドル/カナダドルの上値を抑える要因になる可能性があります。
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