円安の動き、先週の混乱相場は落ち着く 米インフレ指標待ちに=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/12 20:17
円安の動き、先週の混乱相場は落ち着く 米インフレ指標待ちに=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円安の動き。先週前半の混乱した相場展開は落ち着いてきており、週明けの株式市場は総じて底堅く推移している。リスク動向が改善しつつあるなかで、為替市場では円売りが継続している。ドル円は146円台半ばから147円台半ばをうかがう動き。ユーロ円は159円台後半から161円台乗せ、ポンド円は187円付近から188円台前半へと上昇してきている。一方、ドル相場ははっきりとしない動き。ドル指数は先週末のレンジ内での揉み合いに終始している。ユーロドルは1.09台前半、ポンドドルは1.27台半ばから後半での上下動となっている。このあとのNY市場では主要経済統計発表は予定されていない。明日の米生産者物価指数、明後日の米消費者物価指数待ちとなっている。また、明後日には英消費者物価指数も発表される。

 ドル円は147円台前半での取引。東京不在のアジア朝方につけた146.47近辺を安値にその後はじり高の流れが続いている。ロンドン市場では一時147.45近辺まで高値を伸ばした。その後も高止まりしており、一段高となりそうな流れになっている。週明けの各株式市場が落ち着いた動きとなっており、円売りが入る構図となっている。

 ユーロドルは1.09台前半での取引。この日も狭いレンジ取引が続いており、アジア朝方の1.0910近辺を安値に、ロンドン時間には1.0930近辺まで買われている。ユーロ円はドル円とともに堅調。アジア朝方の159.79近辺を安値として買われ、足元では161.10付近に高値を伸ばしている。対ポンドでは売り先行も、切り返して買われている。

 ポンドドルは1.27台後半での取引。アジア朝方の1.2747近辺を安値に、ロンドン朝方には1.2782近辺まで買われた。その後は上値を抑えられて1.2750台まで押し戻されての揉み合い。ポンド円はアジア朝方の186.97近辺の安値からロンドン朝方には188.20近辺まで高値を伸ばした。しかし、その後は伸びを欠き187円台後半から188円台前半で揉み合っている。ユーロポンドは0.8544近辺までやや下押しされた後は、上昇に転じて0.8569近辺まで買われた。足元ではややポンドが軟調になっている。ポンドにとっては、水曜日に発表される一連の英インフレ指標待ちの面もあるようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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