ドル円、１４６円を割り込むようなら再び巻き戻しを誘発しそうだとの指摘＝ＮＹ為替

　きょうのＮＹ為替市場でドル円は再び売りが優勢となっており、一時１４６．３０円付近まで下げ幅を拡大している。本日の円買戻しに加え、ＮＹ時間に入ってドルが売り戻されており、ドル円を押し下げている。

　一部からは１４６円を割り込むと、円キャリー取引の巻き戻しを再び誘発する可能性が高まるとの指摘が出ている。ドル円の過去１年間の終値平均は１５０．６５円付近にあるが、下値の１標準偏差が１４５．８５円付近に来ており、現在はその水準に危険なほど接近している。それ下回ると再び下落に火がつく可能性があるとしている。

　巻き戻しが本格的に火を噴くには、さらに下値で取引される必要があり、２標準偏差である１４１．０５円に道を譲る必要があるとも述べている。まだ距離はあるが、いったんボールが転がり始めると止めるのは難しく、売り圧力が和らぐには、平均値の１５０．６５円を回復する必要があるという。

USD/JPY　146.68　EUR/JPY　160.23
GBP/JPY　187.18　AUD/JPY　96.54

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美