ユーロ円、8月中に162.50円付近までの買戻しへの期待=NY為替
本日はリスク選好の展開が見られる中で、円相場は円安の動きが復活しており、ユーロ円は160円台後半まで買い戻されている。そのようで中で、リスク心理の悪化による円キャリー取引の巻き戻しが後退すれば、ユーロ円は8月中に162.50円付近までの買戻しが期待されるとの見方が出ている。
先日の決定会合でタカ派姿勢を打ち出していた日銀が、内田副総裁の発言でその姿勢をやや緩める中、日銀の追加利上げに絡んだ円買い圧力は後退している。そうなればECBの動向がユーロ円の再評価の材料になる可能性はあるという。
短期金融市場では数週間前まで、ECBは年内あと2回程度の利下げを想定していた。それが現在は3回の可能性を強く織り込む動きが出ている。しかし、ユーロ圏のサービスインフレとコアインフレが粘り強く推移しており、ECBの許容範囲を大きく上回っていることを考えると、市場の価格設定はかなり無理があり、実を結ぶ可能性は低いという。
前日はECBのチーフエコノミストのレーン委員の発言が伝わっていたが、2%目標への道筋は今年も凸凹していると述べていた。ECBはデータ次第のアプローチを繰り返し強調しているが、サービスインフレとコアインフレ、そして賃金上昇を考慮すれば、年内に2回超の利下げが可能になる状況は考えにくいという。
USD/JPY 147.36 EUR/USD 1.0912 EUR/JPY 160.80
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
先日の決定会合でタカ派姿勢を打ち出していた日銀が、内田副総裁の発言でその姿勢をやや緩める中、日銀の追加利上げに絡んだ円買い圧力は後退している。そうなればECBの動向がユーロ円の再評価の材料になる可能性はあるという。
短期金融市場では数週間前まで、ECBは年内あと2回程度の利下げを想定していた。それが現在は3回の可能性を強く織り込む動きが出ている。しかし、ユーロ圏のサービスインフレとコアインフレが粘り強く推移しており、ECBの許容範囲を大きく上回っていることを考えると、市場の価格設定はかなり無理があり、実を結ぶ可能性は低いという。
前日はECBのチーフエコノミストのレーン委員の発言が伝わっていたが、2%目標への道筋は今年も凸凹していると述べていた。ECBはデータ次第のアプローチを繰り返し強調しているが、サービスインフレとコアインフレ、そして賃金上昇を考慮すれば、年内に2回超の利下げが可能になる状況は考えにくいという。
USD/JPY 147.36 EUR/USD 1.0912 EUR/JPY 160.80
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