午後:債券サマリー 先物は続伸、30年債入札は無難に通過
8日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。午前は軟調な展開だったが、事前に警戒感の強かった30年債入札を無難に通過すると買い安心感が広がった。
債券先物は朝方に144円71銭まで軟化する場面があった。7日に実施された米10年債入札が低調な結果となり、同日の米長期債相場が続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及した。ただ、この日の時間外取引で米長期金利が低下したことが国内債を下支え。また、日銀の内田真一副総裁が7日の講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べ、早期利上げ観測が後退していることも売り込みにくさにつながった。午後に入って財務省が行った30年債入札の結果が明らかになると、需要の底堅さを意識した買いが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は17銭と前回(7月4日)の7銭から拡大したものの、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.47倍と前回の2.97倍を上回ったことが好感された。一時プラス圏に浮上していた日経平均株価が再び下げに転じたことも安全資産とされる債券の買いを促し、債券先物は引け間際に一時145円35銭をつけた。
先物9月限の終値は、前日比38銭高の145円34銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.040%低下の0.835%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
債券先物は朝方に144円71銭まで軟化する場面があった。7日に実施された米10年債入札が低調な結果となり、同日の米長期債相場が続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及した。ただ、この日の時間外取引で米長期金利が低下したことが国内債を下支え。また、日銀の内田真一副総裁が7日の講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べ、早期利上げ観測が後退していることも売り込みにくさにつながった。午後に入って財務省が行った30年債入札の結果が明らかになると、需要の底堅さを意識した買いが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は17銭と前回(7月4日)の7銭から拡大したものの、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.47倍と前回の2.97倍を上回ったことが好感された。一時プラス圏に浮上していた日経平均株価が再び下げに転じたことも安全資産とされる債券の買いを促し、債券先物は引け間際に一時145円35銭をつけた。
先物9月限の終値は、前日比38銭高の145円34銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.040%低下の0.835%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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