円安水準で売買交錯、欧州株や米株先物が堅調 ドル円147円台=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/07 20:41
円安水準で売買交錯、欧州株や米株先物が堅調 ドル円147円台=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円安水準で売買が交錯している。ドル円は東京市場で144円台から147円台へと急伸。内田日銀副総裁が、「金融市場が不安定な状況で利上げすることはない」と発言したことが株高ともに円安の動きを強めた。東京午後には147.90近辺まで高値を伸ばした。ロンドン時間にかけては売り戻しが入り、一時146円手前まで下落。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに再び147円台へと買われている。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調な推移となっており、米債利回りも上昇。全般にリスク警戒の動きが後退している。クロス円も円安水準での推移。ユーロ円は東京午後に161.42近辺の高値をつけたあとロンドン朝方に159.50付近へと反落も、ロンドン時間には161円付近まで再び上昇。ポンド円は188.08近辺を高値にいったん185.40付近まで反落も、その後は187円台半ばへと上昇している。円相場主導の展開となるなかで、ユーロドルは1.09台前半、ポンドドルは1.27挟みでの上下動にとどまっている。ユーロ対ポンドではややポンド買いの動きがみられ、リスク動向の好転に敏感に反応しているようだ。原油先物の上昇もポンド高につながっている。

 ドル円は147円台前半での取引。東京朝方の144.29近辺を安値に、東京午前には一気に147円台に乗せた。内田日銀副総裁のハト派発言に大きな反応をみせた。東京午後には147.90近辺まで高値を伸ばした。ロンドン朝方にかけて146円手前まで下落したが、大台は維持され再び上昇。足元では147円台半ばへと買われている。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移し、米債利回りも上昇している。

 ユーロドルは1.09台前半での取引。円相場主導となるなかで、1.0906-1.0932の狭いレンジにとどまっている。ユーロ円はドル円と同様に東京午前に急伸、午後には161.42近辺に高値を伸ばした。ロンドン朝方には159.50付近まで反落も、その後は再び161円付近に上昇している。対ポンドではややユーロ売りが優勢になっている。ただ、ユーロ関連の特段の材料はでていない。

 ポンドドルは1.27台前半での取引。東京午前の1.2681近辺を安値に、底堅く推移している。ロンドン午前には1.2730付近へと高値を伸ばしてきている。ポンド円はドル円とともに上昇。東京午後には高値を188.08近辺に伸ばした。その後はロンドン朝方にかけて185.40付近まで反落したが、ロンドン午前には再び187円台後半へと買われている。ユーロポンドは0.86台割れとなっており、ポンド買いが優勢。原油高、欧州株高などでユーロよりもリスク選好の動きに敏感に反応しているようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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