日銀、年内は金利据え置きとの声も＝ＮＹ為替

　前日に日銀は、国債購入の減額と伴に予想外の利上げを発表した。その前日の深夜に観測報道が伝わったが、それまでは、多くが９月と見ていただけに、今回はサプライズ利上げだったとも言えよう。

　日銀は利上げが国内的に正当化されると判断したようだとの指摘が出ている。日本の家計は、エネルギーコストと輸入物価上昇という二重の打撃により、生活費の高騰に直面している。市場からは次の追加利上げの観測も浮上しているが、年内は金利据え置きとの声も一部から出ている。日本は長期に渡り、あまりにも低過ぎるインフレ均衡に陥っていたため、金融政策の急激な正常化は自立的な内需回復を損なう恐れがあるという。

　また、日銀は来年６月に国債購入に関する中間評価を行うとしているが、購入額の減額による金融情勢への影響は軽微だと判断した場合は、減額のペースを上げる可能性があるとも付け加えた。

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MINKABU PRESS編集部　野沢卓美