不妊治療の新たな解決策となる開発ベンチャーに出資、ヘルスケア分野の新事業に挑戦

配信元:PR TIMES
投稿:2024/07/25 14:47
~AIとロボティクスを活用した精子選択システムを開発するBAIBYS Fertility Ltd.へ投資~

ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:杉本雅史)は、BAIBYS Fertility Ltd.(共同創設者兼共同CEO:ギャル ゴルブ氏、以下「BAIBYS社」)のシリーズAラウンドへ出資したことをお知らせいたします。BAIBYS社は、不妊治療の新たな解決策となる完全自動化精子選択システムを開発しているスタートアップです。BAIBYS社への出資と合わせて、当社は日本およびアジア地域におけるBAIBYS社のシステムの独占販売に関わるオプション権を有します。



■契約締結の背景・目的
当社は、「大切な母体を守りたい」という想いから、一般向けの妊娠検査薬の必要性にいち早く注目し、1992年に日本初の一般用妊娠検査薬の販売を開始しました。その後も、排卵日検査薬・妊娠検査薬の「ドゥーテスト」ブランドの開発・販売や、妊活に対する知識・理解の普及を目指した最新の意識調査『妊活白書』などの活動を通して、継続して広く生活者の「妊活・妊娠・出産」に寄り添う取り組みを推進してきました。
その中で、当社の社内起業家支援プロジェクト「明日ニハ※」として、当社の再生医療事業の技術を不妊治療分野に応用して事業化を目指す「こうのとりプロジェクト」が始動し、次世代の不妊治療に貢献する研究開発を進めてきました。現在、このプロジェクトは社内事業へと引き継がれ、今回のBAIBYS社への出資とつながっております。

BAIBYS社は2020年1月にイスラエルで設立された、不妊治療の新たな解決策となる完全自動化精子選択システムを開発しているスタートアップです。精子の形態と動きをリアルタイムで臨床的に分析し、形態が正常で運動性の高い最も適切な精子を自動的に選択することで、顕微受精の成功率を高めることができると期待されています。また、胚培養士が従来の手作業で精子を選ぶ過程は、将来的な胚の発達や妊娠の成功に直接影響を与えるため、高度な技術と慎重な判断を要し、心理的ストレスが大きいと言われています。本システムは、胚培養士が感じる心理的負担を軽減することも期待されています。 同社は、欧州と米国の不妊治療クリニックで開発中のシステムの有効性と安全性に関する実証試験を実施しており、終了後に販売が開始される予定です。

当社でこれまですすめてきたセルフケアを中心とした妊活サポートに加えて、今回のBAIBYS社への出資を通して、不妊治療分野への挑戦を加速して参ります。

※明日ニハ:2020年4月よりスタートした社内起業家支援プロジェクト
社会課題に向き合い“個”の想いとアイデアをもとに起業を目指した社員のサポートを行っています。


■BAIBYS Fertility Ltd. 会社情報
BAIBYS社は、不妊治療に革新をもたらすスタートアップであり、妊娠成功するまでに不妊治療を繰り返す回数を減らし、女性への不必要なホルモン治療を防ぎ、不妊治療を受ける患者様の負担を軽減することを企業ビジョンとし、AIとロボティクス技術を活用したシステムを開発しています。


■今後の見通し
本件が2025年3月期の連結業績に与える影響につきましては軽微であり、今後公表すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせします。
配信元: PR TIMES

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