午後:債券サマリー 先物続落、40年債入札「弱め」で長期金利一時1.075%に上昇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/24 15:26
 24日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落した。日銀の早期利上げ観測がくすぶり朝方から先物に売り圧力が掛かるなか、財務省が実施した40年債入札の結果は、波乱なく通過するとの市場予想に反し、弱めの結果となった。入札結果公表後に、超長期債主導で売られ先物は下値を探る場面があった。

 40年債入札の応札倍率は前回5月の入札と比べてわずかに低下した。最高落札利回りは2.420%となり、事前予想よりも利回りは高い(価格は安い)水準となった。積極的な応札姿勢がみられなかったと市場では受け止められた。午後に先物は一時142円67銭まで売られた。

 午後は売り一巡後に下げ渋る展開となった。外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=154円台前半まで円高が進行し、日経平均株価の下げ幅は一時500円に迫った。円安基調に一服感が出たことで、日銀が利上げに踏み切るうえでの時間的な猶予が生まれたとの見方が広がった。株安による投資家のリスク許容度の低下も、安全資産と位置付けられる国債には支援材料となった。

 先物9月限は前営業日比10銭安の142円80銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時、同0.015ポイント高い1.075%に上昇した。その後は上昇幅を縮めて1.070%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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