円の買い戻しが強まる ドル円は155円台半ばまで下げ幅拡大=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/24 02:47
 NY時間の午後に入って、円の買い戻しが強まっており、ドル円は155円台半ばまで下げ幅を広げている。9月のFRBの利下げ期待が高まる中、円キャリー取引の巻き戻しが続いており、ドル円は下値模索が続いている。

 来週のFOMCが目先の注目だが、円相場に関しては日銀の決定会合も来週に予定されている。日銀の予告通りに国債購入減額の具体策を発表してくると見られているが、その減額幅について様々な見方が出ているようだ。決定会合前までにマスコミなどを通じで何らかの観測気球を上げてくる可能性もあり、それらが注目される。いまのところ、現在の月6兆円から3兆円程度まで半減との見方がコンセンサスとなっているようだ。

 それ以上に、利上げを実施の見方も一部では根強い。先日の河野デジタル相に続いて、本日は茂木自民幹事長が「金融政策を正常化する方向で着実に政策を進める方針をもっと明確に打ち出すことが必要」と語っていた。

 自民党内からも日銀の利上げ要請が暗示されているが、市場では今回は利上げに言及はするが、実施は先との見方が有力視されている模様。短期金融市場では0.1%の利上げを45%程度で織り込んでいる状況。国債購入減額と同時の利上げは金利の急上昇リスクがあり、日銀は避けるとみられている。

USD/JPY 155.66 EUR/JPY 168.96
GBP/JPY 200.93 AUD/JPY 102.98

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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