まずは“様子見”と見るのが妥当なところ…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/07/22 11:04

◆ さらに“巻き戻し”進行… - “157円後半”へ


「世界的なシステム障害(クラウドストライク)」が発生した先週末は、“リスク回避姿勢”に包まれました。
この影響でNYダウは“反落(377ドル安)”、米国債も“下落(10年債利回りは4.24%に上昇)”する中、為替では“(基軸通貨の)ドル買い”が目立ちました。
さらにトランプ前大統領が「ドル高問題に触れなかった」ことからも、“ドル買い戻し”を誘われました。
こうしてドル円は“157.862円”へと持ち直し、概ねそのままの水準で先週末の取引を終えています。

◆ 現時点で「撤退報道」は材料視されていないが…?


「バイデン大統領、大統領選から撤退」との報が今朝方には流れましたが、現時点で大きな反応は見られておりません。
このため「日米金融政策の行方(共に来週31日)」を注目する動きがメインシナリオと見られますが、米国では「ブラックアウト期間」にすでに突入しただけに、どこまで反応するかは未知数…?
いわゆる「トランプトレード」が増幅する可能性もゼロではないものの、民主党候補が決定していない状況では“材料不足”の印象は否めないところ…?

前記「撤退報道」の成り行きを見極めつつ、次なる材料を探す展開…。
つまり“様子見(膠着)”と見るのが、現時点では妥当といえるかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

158.850(7/16高値、ピボットハイブレイクアウト)
158.623(7/17高値、日足・一目均衡表基準線/転換線)
上値5:158.347(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:158.253(7/10~7/17の38.2%戻し、週足・一目均衡表転換線)
上値3:158.052(50日移動平均線)
上値2:157.972(-1σ、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:157.862(7/19高値)
前営業日終値:157.501
下値1:157.273(7/18~7/19の23.6%押し)
下値2:157.016(ピボット1stサポート、大台)
下値3:156.954(7/19安値、7/18~7/19の38.2%押し)
下値4:156.614(7/18~7/19の50%押し)
下値5:156.531(ピボット2ndサポート)
156.319(7/18~7/19の61.8%押し)
156.226(日足・一目均衡表先行スパン上限、-2σ)
156.108(ピボットローブレイクアウト)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想