アジア株は全面安、米株下落を嫌気 上海香港反落、トランプ氏復活の可能性高まる 米中貿易摩擦懸念

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/19 11:20
アジア株は全面安、米株下落を嫌気 上海香港反落、トランプ氏復活の可能性高まる 米中貿易摩擦懸念

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   17436.97(-341.44 -1.92%)
中国上海総合指数  2960.65(-16.49 -0.55%)
台湾加権指数     23133.32(-265.15 -1.13%)
韓国総合株価指数  2786.78(-37.57 -1.33%)
豪ASX200指数    7936.80(-99.72 -1.24%)

アジア株は全面安、米株安を受け売り優勢で始まった。きのうの米株式市場でダウは7営業日ぶりに反落、500ドル超下げて取引を終えた。ナスダックは大幅続落した。

豪州株は1.24%安、高値警戒感から週末を前に調整売りに押されている。豪州株は17日に史上最高値を更新した。原油や金など商品価格の下落を受け、BHPグループやリオティント、ニューモント、パラディン・エナジー、アンポル、ビーチ・エナジーなど素材やエネルギー関連が総じて下落している。

韓国株は大幅続落、米ハイテク関連の下げが引き続き懸念されており、サムスン電子やLGディスプレイなどが下落している。

台湾株も大幅続落、半導体を中心にハイテク関連が下落している。連日史上最高値を更新していたことから、ナスダック安をきっかけとした利益確定売りも出やすい。TSMCは1.5%安。ただ下落は続かない可能性、売り一巡後は再び最高値を目指すか。TSMCは2024年の売上高の伸び率見通しを上方修正したほか、第3四半期の売上高見通しを市場予想を上回る232億ドルを見込んでいると発表した。

上海株は反落、トランプ復活が懸念される。複数メディアによるとバイデン米大統領は大統領選から撤退する可能性があると報じられており、トランプ氏が米大統領に返り咲く可能性が一段と高まった。トランプ氏は中国製品に対し60%の関税を課す方針だと以前から述べており、米中貿易摩擦激化が警戒される。

きのう閉幕した3中総会の詳細は近日公表される見通しだが、大規模な景気支援策が打ち出される可能性は低い。

香港株は大幅反落、1週間半ぶり安値。ほぼ全銘柄が下落している。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)