◆ 三つ巴の交錯 - 米利下げ観測/トランプラリー/円買い介入
「円買い介入」への思惑が燻り続ける中、週明けとなる昨日は「パウエルのハト派寄り発言」を背景にした“ドル売り”と、「トランプラリー」を期待する“ドル買い”が交錯しました。
このため“上を下へ”と揺れ動きはするものの、“方向感定まらず”が変わることはありませんでした。
◆ このため“一方向への動意”は抑制されやすい…?
パウエルFRB議長は『4-6月期発表のインフレ指標はインフレ鈍化の確信をいくらか強める内容』と発言するなど、「米早期利下げに前向き」な姿勢を示しました。
このため短期金融市場では「9月利下げ」を“ほぼ100%”、「年内3回利下げ」を“60%強”の確率で織り込んでおり、金利面では“ドル売り”が促されやすくなっています。
一方でトランプ前大統領の暗殺未遂は『大統領返り咲きに追い風』との見方が強く、冒頭で記した「トランプラリー」を期待する声が高まっています。
こうして米株上昇と共に“リスク選好→円売り”も強まりやすく、“上値も重さ”と“下値の重さ”の双方が意識されやすくなっています。
そうなると“方向感定まらず”が継続する可能性は高く、“上を下へ”と揺れ動きはするものの、まだ“一方向への動意”は抑制されやすい…?
◆ ただ本日は「円買い介入」への思惑が減退気味とあっては…!?
こうした中で意識されるのが、本日発表される「米小売売上高」の行方と、そしてもう一つの要因「円買い介入」になります。
ただ後者に関しては、IMFの介入ルールの一つ“1回当たり3営業日以内”という観点ではすでに経過済となります。
“ポジション調整的”な動きまで鑑みれば、本日はやや“巻き戻し(上方向)”と見るのが自然ということになりますが、果たして…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
159.441(7/12高値、日足・一目均衡表転換線、7/10~7/15の50%戻し)
159.156(ピボット2ndレジスタンス)
159.000(大台)
上値5:158.927(7/10~7/15の38.2%戻し)
上値4:158.832(日足・一目均衡表基準線)
上値3:158.630(-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:158.413(7/15高値)
前営業日終値:158.115
下値1:157.944(50日移動平均線、大台、週足・一目均衡表転換線)
下値2:157.840(7/15安値後の50%押し)
下値3:157.677(7/15安値後の61.8%押し)
下値4:157.372(ピボット1stサポート)
下値5:157.248(-2σ)
157.150(7/15安値、6/12~7/3の76.4%押し水準)
157.000(大台)
156.804(6/14安値)
《10:45》
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