ややドル安方向に傾く、米消費者物価指数を控えて調整 ドル円161円台半ば=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/11 20:20
ややドル安方向に傾く、米消費者物価指数を控えて調整 ドル円161円台半ば=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ややドル安方向に傾いている。米消費者物価指数の発表を日本時間午後9時30分に控えて、米10年債利回りが4.27%まで小幅に低下しており、ドル相場も調整の動きが入る格好。ドル円はロンドン朝方に161.76近辺まで買われていたが、その後は161.50割れ水準まで反落した。欧州通貨が堅調。ユーロドルは1.08台前半から一時1.0850台まで上昇、ポンドドルは1.28台半ばから1.2880台まで高値を伸ばしている。欧州株は連日の堅調な動きとなっており、ユーロ円は175.30台、ポンド円は208.10付近まで買われている。ユーロ対ポンドではややポンド買いが優勢。市場の関心は米消費者物価指数に集まっており、この時間帯はポジション調整が主導しているようだ。

 ドル円は161円台半ばでの取引。東京朝方の161.70付近から東京午前には161.50割れまで下落。その後はロンドン序盤に欠けて買われ、高値を161.76近辺に更新。ロンドン時間に入ると米債利回りの低下とともに再び売られ、安値を161.47近辺に更新した。ただ、161.50割れでは再び買いが入り揉み合っている。

 ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京朝方の1.0826近辺を安値にロンドン朝方には1.0840付近へと小高く推移。ロンドン時間に入ると米債利回りの低下とともに買われ、高値を1.0853近辺に伸ばしている。ユーロ円は東京午前の174.98近辺を安値に買われ、ロンドン午前には高値を175.33近辺に更新している。対ポンドではややユーロが軟調。6月独消費者物価指数・確報値は速報値から変化は見られなかった。

 ポンドドルは1.28台後半での取引。東京早朝の1.2848近辺を安値に、終日買われており、ロンドン午前には1.2882近辺に高値を更新している。ポンド円は東京午前の207.58近辺を安値に、ロンドン朝方には208.10近辺まで高値を伸ばした。日本時間午後3時に発表された5月の英月次GDPが前月比+0.4%と市場予想+0.2%を上回ったことがポンド買いにつながっていた。ユーロポンドは0.8430台から0.8420付近へと軟化している。英中銀の信用状況調査では、供給面、需要面いずれも大きな変化は見られず。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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