*16:27JST サイバートラスト Research Memo(7):2025年3月期大幅増収増益予想、さらに上振れ余地
■今後の見通し
● 2025年3月期連結業績予想の概要
サイバートラスト<4498>の2025年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比11.3%増の7,200百万円、営業利益が同16.9%増の1,300百万円、経常利益が同15.9%増の1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同65.8%増の860百万円としている。大幅増収増益予想で、収益拡大基調である。認証・セキュリティサービスのiTrustなど高収益サービスが引き続き順調に拡大することに加え、前期伸び悩んだLinux/OSSサービスにおいてはCentOS7延長サポート需要が本格化する見込みだ。親会社株主に帰属する当期純利益については前期計上した減損損失が剥落することも寄与する。
サービス別売上高の計画は、認証・セキュリティサービスが前期比9.0%増の4,300百万円、Linux/OSSサービスが同21.9%増の1,700百万円、IoTサービスが同6.3%増の1,200百万円としている。認証・セキュリティサービスはiTrustの高成長が継続してリカーリングサービス売上高が拡大する。Linux/OSSサービスはCentOS7延長サポート需要の本格化によりリカーリングサービス売上高が拡大する。IoTサービスは経済安全保障に関わる基準・法規制への対応ニーズ増加によりリカーリングサービス売上高の2ケタ成長を見込んでいる。利益面では、引き続き人的資本投資や研究開発投資などの先行投資に伴い人件費などが増加するが、高収益サービスを中心とする増収効果で吸収する。また大手システムインテグレータなど協業パートナーを活用した営業により、営業経費などの増加を抑制できる見込みだ。営業利益率は0.9ポイント上昇して18.1%の見込みとしており、高収益化が一段と進展する計画だ。
なお同社は半期別の予想数値を公表していないが、認証・セキュリティサービスのリカーリングサービス売上高が例年どおり下期に向けて積み上がること、IoTサービスのプロフェッショナルサービスの検収が例年どおり下期偏重であることに加え、今期はCentOS7延長サポート需要が第2四半期から本格化するため、全体として営業利益は例年に比べて下期偏重になる見込みとしている。また同社は、前期の業績予想を期中に下方修正したことを踏まえて当期は達成確度の高い保守的な予想としている。DXの進展に伴うセキュリティ意識の高まりなど同社を取り巻く事業環境は良好であり、高収益のリカーリングサービスが拡大基調であること、前期のLinux/OSSサービスの伸び悩みが一時的要因だったことなどを勘案すれば、積極的な事業展開で会社予想に上振れ余地があるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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● 2025年3月期連結業績予想の概要
サイバートラスト<4498>の2025年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比11.3%増の7,200百万円、営業利益が同16.9%増の1,300百万円、経常利益が同15.9%増の1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同65.8%増の860百万円としている。大幅増収増益予想で、収益拡大基調である。認証・セキュリティサービスのiTrustなど高収益サービスが引き続き順調に拡大することに加え、前期伸び悩んだLinux/OSSサービスにおいてはCentOS7延長サポート需要が本格化する見込みだ。親会社株主に帰属する当期純利益については前期計上した減損損失が剥落することも寄与する。
サービス別売上高の計画は、認証・セキュリティサービスが前期比9.0%増の4,300百万円、Linux/OSSサービスが同21.9%増の1,700百万円、IoTサービスが同6.3%増の1,200百万円としている。認証・セキュリティサービスはiTrustの高成長が継続してリカーリングサービス売上高が拡大する。Linux/OSSサービスはCentOS7延長サポート需要の本格化によりリカーリングサービス売上高が拡大する。IoTサービスは経済安全保障に関わる基準・法規制への対応ニーズ増加によりリカーリングサービス売上高の2ケタ成長を見込んでいる。利益面では、引き続き人的資本投資や研究開発投資などの先行投資に伴い人件費などが増加するが、高収益サービスを中心とする増収効果で吸収する。また大手システムインテグレータなど協業パートナーを活用した営業により、営業経費などの増加を抑制できる見込みだ。営業利益率は0.9ポイント上昇して18.1%の見込みとしており、高収益化が一段と進展する計画だ。
なお同社は半期別の予想数値を公表していないが、認証・セキュリティサービスのリカーリングサービス売上高が例年どおり下期に向けて積み上がること、IoTサービスのプロフェッショナルサービスの検収が例年どおり下期偏重であることに加え、今期はCentOS7延長サポート需要が第2四半期から本格化するため、全体として営業利益は例年に比べて下期偏重になる見込みとしている。また同社は、前期の業績予想を期中に下方修正したことを踏まえて当期は達成確度の高い保守的な予想としている。DXの進展に伴うセキュリティ意識の高まりなど同社を取り巻く事業環境は良好であり、高収益のリカーリングサービスが拡大基調であること、前期のLinux/OSSサービスの伸び悩みが一時的要因だったことなどを勘案すれば、積極的な事業展開で会社予想に上振れ余地があるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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