アジア株 上海株は急反発、4カ月ぶり安値更新後は買い戻し 広州市は外国人に対する住宅購入制限を撤廃

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/09 14:25
アジア株 上海株は急反発、4カ月ぶり安値更新後は買い戻し 広州市は外国人に対する住宅購入制限を撤廃

東京時間14:03現在
香港ハンセン指数   17480.48(-43.58 -0.25%)
中国上海総合指数  2932.49(+10.37 +0.40%)
台湾加権指数     23834.80(-43.35 -0.18%)
韓国総合株価指数  2863.84(+6.08 +0.21%)
豪ASX200指数    7827.80(+64.64 +0.83%)
インドSENSEX30種  80156.88(+196.50 +0.25%)

アジア株はまちまち。

上海株は5営業日続落し約4カ月ぶり安値をつけたあとは値ごろ感で買い戻されている。また、広州市が香港とマカオ、台湾、外国人に対する住宅購入制限を撤廃したことも材料視されている。

ただ、中国株上昇の勢いは続かない可能性。西側諸国との関係悪化や長引く不動産不況、元安進行などが懸念されている。

中国人民銀行が9日、元の中心レートを4営業日ぶりにドル高・元安方向に設定したことを受け、オフショア人民元、オンショア人民元ともに対ドルで下落している。
トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、中国製品に対し60%の関税を課す方針を示しており、米中貿易摩擦悪化が警戒されている。8日に公表されたトランプ前大統領が掲げる野党・共和党の綱領案に、中国からの輸入品への関税引き上げなどが含まれた。

中国6月の経済統計への警戒感も高まっている。今週は消費者物価指数と生産者物価指数、貿易統計が発表される。来週は中期貸出制度(MLF)1年物金利、新築住宅価格と中古住宅価格、鉱工業生産に小売売上高。さらには第2四半期GDPも発表される。

香港株は約2カ月ぶり安値。中国の景気回復の遅れが懸念されている。ただ、米インフレ鈍化への期待は高まっている。

きのう発表された米NY連銀1年インフレ期待が2カ月連続で低下したことを受け、今週発表される米消費者物価指数の伸びが鈍化するとの期待が広がっている。米インフレ鈍化が続けば、米利下げ回数がFRB想定よりも増える可能性がある。香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBが仮に今年2回利下げを実施すれば香港も基準金利を2回引き下げる。

台湾株は0.18%安、4営業日連続で史上最高値を更新したことから調整売りに押されている。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)