午前:債券サマリー 先物は反落、日銀政策正常化が意識され下げに転じる

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/08 11:38
 8日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。前週末の米債券高を受けた買いは朝方で一巡し、その後は日銀の政策正常化を意識した売りに押される展開となった。

 5日に発表された6月の米雇用統計で労働需給の緩和が示されたことを受け、同日の米長期債相場は3日続伸(金利は低下)。これが国内債の追い風となり、債券先物は前週末比9銭高の143円00銭でスタートした。ただ、厚生労働省が朝方発表した5月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)で、基本給にあたる所定内給与が2.5%増と31年4カ月ぶりの高い伸びとなり、賃金上昇が日銀の政策正常化を後押しするとの見方が広がるとともに軟化。日銀による国債買い入れの大幅な減額と追加利上げに対する警戒感が依然強く、先物は午前10時20分過ぎに142円65銭まで下押す場面があった。

 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比17銭安の142円74銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.015%上昇の1.085%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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