アジア株 上海株は0.7%下落、1週間ぶり安値 トランプ氏復活による米中対立激化を警戒 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/05 11:20
アジア株 上海株は0.7%下落、1週間ぶり安値 トランプ氏復活による米中対立激化を警戒 

東京時間11:02現在
香港ハンセン指数   17974.57(-53.71 -0.30%)
中国上海総合指数  2937.67(-20.05 -0.70%)
台湾加権指数     23549.65(+27.12 +0.12%)
韓国総合株価指数  2851.90(+26.96 +0.95%)
豪ASX200指数    7829.50(-2.34 -0.03%)

アジア株はまちまち。

台湾、韓国は上昇。英仏政治不安が後退しいる。また、今夜の米雇用統計が弱い内容になるとの見方が広がっており、年内の米利下げ期待も高まっている。もっとも、英国フランス選挙結果も年内の米利下げも想定内。

韓国株は0.95%高、22年1月以来の高値をつけている。LG電子やLGディスプレイなどハイテク関連が上昇。
サムスン電子は1.5%高、約3カ月ぶり高値をつけている。サムスン電子の四半期決算(速報値)の営業利益が市場予想を大きく上回ったことが材料視されている。世界的なAIブームを受けメモリーチップ需要が回復したことなどが影響した。サムスン電子の労働組合は8日から3日間ゼネラルストライキを実施すると宣言、組合には約2万8400人が加入しており、前回のストライキよりも規模は大きくなる。ただ、同社株への影響は限定的。

上海株は続落、1週間ぶり安値をつけている。中国景気回復の遅れやトランプリスクが警戒されている。
バイデン大統領の高齢不安の高まりを受け、トランプ前大統領の支持率が上昇している。トランプ氏は中国の製品に対し60%超の関税を課す方針を示していることから、トランプ氏復活なら米中関係が一段と悪化する恐れがある。トランプリスクを警戒し、中国株から資金が台湾や日本などほかのアジア株式市場に移る可能性がある。

来週の中国経済統計への警戒感も高まっている。10日に6月の消費者物価指数と生産者物価指数が発表される。CPIは伸びが加速し、PPIは下落幅が縮小することが予想されている。12日には貿易統計が発表される。

台湾株は序盤に史上最高値を更新した。TSMCは0.5%安と反落。きのうは上場来高値を更新、史上初となる1000台湾ドルの大台に乗せて取引を終了した。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)