午後:債券サマリー 先物は続落、20年債入札結果を受けて持ち直す場面も

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/06/25 15:39
 25日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。この日に実施された20年債入札の結果を受けて持ち直す場面がみられたものの、日銀による早期の政策修正観測が根強く買いは続かなかった。

 日銀が24日に公表した6月13~14日開催分の金融政策決定会合における主な意見で、「物価安定目標である2%の実現確度の高まりに応じて、遅きに失することなく、適時に金利を引き上げることが必要」といった指摘があったほか、為替の円安傾向から市場では依然として日銀が7月に追加利上げに踏み切るとの警戒感があるもよう。24日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことから下値を売り込む動きは目立たなかったが、国内金利の先高観から積極的な買いは入りにくかった。午後に入って20年債入札の結果が明らかになると、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が7銭と前回(5月16日)の11銭から縮小したことを好感した買いが流入。応札倍率は3.27倍と前回の3.65倍を下回ったが、3倍を超えていたことから順調な結果と受け止める向きが多かった。とはいえ、債券先物は前日終値と同じ143円58銭まで戻したあとは再び軟化し、大引け間際には一時143円45銭まで下押した。

 先物9月限の終値は、前日比10銭安の143円48銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%上昇の0.995%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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