午前:債券サマリー 先物は続落、米債券安が波及

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/06/21 11:09
 21日午前の債券市場で、先物9月限は続落した。前日の米国市場で長期債価格が下落(金利は上昇)し、円債相場の重荷となった。ドル円相場が一時1ドル=159円台へドル高・円安方向に振れたことを受け、日銀が早期に利上げに踏み切ることへの思惑も広がり、先物に売り圧力を掛けた。

 米国市場ではミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がインフレの沈静化には時間がかかるとの認識を示し、利下げ観測が後退。米長期金利は4.26%に上昇した。日本国内では総務省が5月の全国消費者物価指数(CPI)を発表。生鮮食品を除くコア指数は前年同月比2.5%上昇となり、伸び率は前月の2.2%から拡大したが、市場予想は下回った。円債相場には特段大きな反応はみられなかった。

 先物9月限は前営業日比23銭安の143円57銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.030ポイント高い0.980%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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