*12:12JST エレマテック Research Memo(12):新配当方針により2025年3月期は年間90円配当を予定
■株主還元
エレマテック<2715>は、株主還元については配当によることを原則としており、「配当性向40%以上」を目標として掲げてきたが、2024年3月期から配当方針を「配当性向(連結)50%もしくはDOE3%の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を目安とする」と変更した。配当方針を変更した理由として同社は、1) 業績が順調に拡大したことから手元資金が増加したこと、2) Automotiveを中心に安定した収益源が増えてきたこと、3) 利益が急減した場合でも配当を行えるようにDOE基準を追加したことを挙げている。
この方針に基づけば、2024年3月期は業績の落ち込みによって減配となるところだが、「少しでも株主に報いたい」との同社の考えから、実際には年間配当85円(中間期40円、期末45円、配当性向64.8%)を実施した。また進行中の2025年3月期についても、配当方針どおりであれば減配となってしまうが、配当金額を増やして年間90円(予想配当性向61.4%、DOE5.2%)を行う予定だ。
このように、資本効率の改善を意識しつつ株主還元を積極的に行っている同社の姿勢は評価に値するだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SO>
エレマテック<2715>は、株主還元については配当によることを原則としており、「配当性向40%以上」を目標として掲げてきたが、2024年3月期から配当方針を「配当性向(連結)50%もしくはDOE3%の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を目安とする」と変更した。配当方針を変更した理由として同社は、1) 業績が順調に拡大したことから手元資金が増加したこと、2) Automotiveを中心に安定した収益源が増えてきたこと、3) 利益が急減した場合でも配当を行えるようにDOE基準を追加したことを挙げている。
この方針に基づけば、2024年3月期は業績の落ち込みによって減配となるところだが、「少しでも株主に報いたい」との同社の考えから、実際には年間配当85円(中間期40円、期末45円、配当性向64.8%)を実施した。また進行中の2025年3月期についても、配当方針どおりであれば減配となってしまうが、配当金額を増やして年間90円(予想配当性向61.4%、DOE5.2%)を行う予定だ。
このように、資本効率の改善を意識しつつ株主還元を積極的に行っている同社の姿勢は評価に値するだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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