◆ “上を下へ”と振れたものの… - “157円絡み”
ビッグイベントを控える中、昨日も“様子見ムード”が蔓延しました。
ただ欧州議会選に台頭した「欧州政治への不安感」「欧州経済への不透明感」は昨日も続いており、“ユーロ売り→ドル買い”が目立ちました。
こうして欧州タイム序盤には“157.411円”へと上値を伸ばす場面も見られましたが、上値はそこまで…。
その後は堅調な「米10年債入札」を背景に米10年債利回りが“低下(→4.40%割れ)”する中“156.807円”へと値を落とす場面も見られています。
もっとも“様子見(動意薄)”は変わっておらず、昨日記した“157円絡み”を強いられたまま、昨日の取引を終えています。
◆ 今月2つ目の大一番 - 米CPI&FOMC
こうした状況下、いよいよ本日は「米CPI」「FOMC」が予定されています。
前者の注目は、“ほぼ前月並み(コア:+0.3%/+3.5%)”とされる予想値からの乖離具合といえます。
当該見通しに沿った内容となれば、「インフレ再燃」が示されることはなく、しかし「インフレ鈍化」を意識するには物足りないということになります。
どこまで乖離するか?がポイントといえそうです。
一方で“据え置き”が確実視される後者の注目は、兎にも角にも「金利見通し(ドットチャート)」といえます。
前回示された「年3回(0.75%)利下げ」という見通しが、どこまで減少するか…?
短期金融市場では「年1.5回程度」を織り込んでいますので、「年1回」となれば“ドル買い”、「年2回」となれば“ドル売り”もしくは日銀会合まで“持ち越し”と見られますが、こればっかりは蓋を開けるまでわからない…?
◆ “リスク回避姿勢”への傾斜も頭の片隅には…!?
冒頭で記した「欧州政治リスク」が燻っていることを踏まえれば、“リスク回避姿勢”に傾斜する展開まで想定しなければならないところです。
個人的にはやや“上振れ”を想定しながら、臨機応変に神経質なマーケットと対峙したいところです。
もっとも公表までは、引き続き“膠着”とは考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米CPI・FOMCが予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
160.200(90/4/17高値、4/29高値《年初来高値》)
160.000(大台)
159.000(大台)
158.545(5/3~5/14-5/16の100%返し)
158.228(4/29~5/3の76.4%戻し)
上値5:158.056(+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:157.980(5/1高値、大台)
上値3:157.715(5/29-30高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:157.468(6/3高値、6/11高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:157.260(+1σ)
前営業日終値:157.122
下値1:157.000(大台)
下値2:156.807(6/11安値、ピボット1stサポート)
下値3:156.701(6/10安値)
下値4:156.544(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:156.309(6/4~6/11の38.2%押し)
156.212(ピボットローブレイクアウト)
155.969(6/4~6/11の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
156.026(週足・一目均衡表転換線、大台)
155.763(日足・一目均衡表先行スパン上限)
155.629(6/4~6/11の61.8%押し、日足・一目均衡表基準線、-1σ)
155.333(50日移動平均線)
155.119(6/7安値)
《10:45》
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