午後:債券サマリー 先物は続伸、10年債入札結果は強め
4日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。前日の米長期債相場が上昇した流れを引き継いで始まり、財務省が実施した10年債入札が強めの結果になると上げ幅を広げた。
米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した5月の米製造業景況感指数が前月から悪化したことや、米商務省が同日に発表した4月の米建設支出が前月から減少したことが米債に買いを促した。米景気減速が意識されるとともに米利下げの余地が広がったとの見方が強まり、同日の米長期金利が大きく低下したことが国内債の追い風となった。米債券高を手掛かりとした買いが一巡したあとは伸び悩む場面もあったが、10年債入札の結果が明らかになると再び買いが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が2銭と前回(5月8日)の5銭から縮小し、応札倍率が3.66倍と前回の3.15倍を上回ったことが好感されるかたちとなった。また、日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で「長期金利が急激に上昇する場合には、市場における安定的な金利形成を促す観点から機動的にオペを実施する」と述べたことも買い安心感につながったようで、債券先物はこの日の高値で取引を終えた。
先物6月限の終値は、前日比35銭高の143円51銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.030%低下の1.030%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した5月の米製造業景況感指数が前月から悪化したことや、米商務省が同日に発表した4月の米建設支出が前月から減少したことが米債に買いを促した。米景気減速が意識されるとともに米利下げの余地が広がったとの見方が強まり、同日の米長期金利が大きく低下したことが国内債の追い風となった。米債券高を手掛かりとした買いが一巡したあとは伸び悩む場面もあったが、10年債入札の結果が明らかになると再び買いが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が2銭と前回(5月8日)の5銭から縮小し、応札倍率が3.66倍と前回の3.15倍を上回ったことが好感されるかたちとなった。また、日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で「長期金利が急激に上昇する場合には、市場における安定的な金利形成を促す観点から機動的にオペを実施する」と述べたことも買い安心感につながったようで、債券先物はこの日の高値で取引を終えた。
先物6月限の終値は、前日比35銭高の143円51銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.030%低下の1.030%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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