サステナブルパビリオン2025社の開発するバーチャルアバターのデモに開発協力

配信元:PR TIMES
投稿:2024/05/24 18:47
ChatGPTとエッジデバイスでのRAGを使用した対話システムの構築に協力

株式会社アクセル(本社:東京都千代田区、代表者:斉藤昭宏)は、株式会社サステナブルパビリオン2025(本社:東京都品川区、代表者:木村匡孝)の開発する「Mirrored Body(R)」を使用した、落合陽一氏との対話が可能なデモアプリ開発に協力したことを発表します。


「Mirrored Body(R)」は、自身の体験をデジタルネイチャーの領域に拡大する新しい世代のID基盤です。最先端のブロックチェーン技術やAIを活用した、複製や代替が不可能なデジタルヒューマン型ID基盤で、自分の分身とも言えるデジタルヒューマンに様々な情報を紐付けることで、銀行や店舗でのキャッシュレス決済、健康データ管理、そして様々なポイントプログラムなど、多様な用途でシームレスかつ高スループットな顧客体験が可能になることが期待されています。

この「Mirrored Body(R)」技術でアバター化したバーチャル落合陽一氏との対話を可能とするために、ailia SDKを用いて、質問からRAG(Retrieval-Augmented Generation)によるAI情報検索を行い、その結果をAI音声合成することで、落合陽一氏らしい会話内容を生成しました。
従来、RAGはサーバにデータベースとなるテキストをアップロードし、サーバでテキストのEmbeddingとベクトル検索を行っていましたが、ailia SDKを使用することで、エッジデバイス内でテキストのEmbeddingとベクトル検索が可能になります。これにより、データベースとなるテキストの個人情報を保護しつつ、サーバの負荷を減らすことができ、サーバコストを抑制しながら、このバーチャルアバターのデモを実現させています。

なお、「Mirrored Body(R)」との対話は、大阪・関西万博の中核事業である「シグネチャープロジェクト」にて、落合陽一プロデューサーによるシグネチャーパビリオン「null²」のシアターコンテンツに組み込まれ、来場者の皆さまに体験いただく予定となっています。

用語解説
ailia SDKは、アクセル(及びグループ企業のax株式会社)が独自開発する推論に特化したAIフレームワークです。PyTorch、Keras、TensorFlow等の学習フレームワークで学習したAIモデルを読み込み、さまざまなエッジ (端末側)で高速にオフライン推論することが可能です。
RAGは、自然言語処理の技術の1つで、ChatGPTがテキストを生成する際に、与えられたコンテキストから適切な情報を検索して活用することが可能です。Embeddingは、単語や文を数値ベクトルの形式に変換する技術であり、これによりテキストの意味や関係性を理解しやすくなります。

本デモは、MET2023(Macnica Exponential Technology 2023)で初めて公開されました。
MET2023で披露された落合陽一氏と対話できるデモアプリ

サステナブルパビリオン2025について
株式会社サステナブルパビリオン2025は、デジタルとフィジカルの垣根を越えて、人の体験できる時間や空間を拡げ「もっと自分を、新しい自分を生きる」ことを可能にする“究極の ID 基盤”である「Mirrored Body(R)」を開発しています。デジタルヒューマンの概念を進化させる「Mirrored Body(R)」の仕組みや技術を標準化し、あらゆる人が社会的に活用できるプラットフォーム構築の実現に取り組んでいます。
https://sp-2025.com/

アクセルについて
アクセルは、高度なアルゴリズム開発から製品化を担うソフトウェア・ハードウェア開発まで一貫した開発体制を保有する先端テクノロジー企業です。大規模なLSIの設計開発に加え、機械学習/AIや暗号・ブロックチェーン技術等の先端技術を社会実装することで、デジタル技術によるビジネス改革に貢献します。
https://www.axell.co.jp/

■本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社アクセル 
E-mail kouhou@axell.co.jp

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