午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利は11年ぶりに一時1%の大台に乗せる

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/22 15:31
 22日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落した。日銀の早期利上げ観測が広がるなか、財務省が実施した40年債入札の結果は低調と受け止められた。超長期債への売りが波及する形で長期債価格が下落(長期金利は上昇)した。

 この日、実施された40年債入札(第17回、クーポン2.2%)は、応札倍率が2.21倍で、前回(3月27日)の2.49倍を下回った。市場の期待ほど、超長期債に対する投資家の需要が集まらなかったと受け止められた。入札結果を受けて後場に先物に売り圧力が強まった。

 前日には日銀が社債の買い入れオペのオファー額を減額したこともあって、日銀が早期に政策を修正するとの思惑が広がっていた。先物は午後に一時143円63銭まで下落した。

 先物6月限は前営業日比7銭安の143円65銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は一時1.000%まで上昇。2013年5月以来、11年ぶりに1%台に乗せた。その後は前営業日比0.010ポイント高い0.990%まで上昇幅を縮めた。


出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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