ネオマーケティング、通期予算に対し計画どおり進捗 子会社売却により通期予想を上方修正し、売却資金を次なる成長へ

投稿:2024/05/17 19:00

目次

橋本光伸氏:みなさま、こんにちは。株式会社ネオマーケティングの橋本です。ネオマーケティング決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。本日は、会社・事業の概要、第2四半期決算概要、期間中の取り組みとKPIの進捗、連結子会社の異動に伴う通期連結業績予想の修正について、資料に沿ってご説明します。よろしくお願いします。

会社概要

はじめに当社のご紹介です。2000年に設立され、今期で25期目となります。創業以来、私が代表を務め、東証スタンダード市場に上場しています。2024年第2四半期末時点で従業員数は165名となっています。

トップメッセージ

我々は「Make everyone Wonderful」をビジョンに掲げ、人の心を満たす商品・サービスがあふれる社会を目指して日々の業務に励んでいます。

単にヒット商品を世の中に送り出していくことにとどまらず、「老若男女のあらゆる社会階層の方々にとって必要な商品・サービスがある社会を目指していこう」という心意気を全社で共有し、日々の業務を進めています。

事業コンセプト

当社は、事業コンセプトに「生活者起点のマーケティング支援会社」を掲げています。現在、2,800万人を超える生活者の情報をもとに、クライアント企業に対してマーケティング支援を行っており、生活者から得られたデータを活用した具体的なマーケティング施策のノウハウを有しています。

事業系統図

当社の基本的なビジネスモデルを図にしたものです。消費者から得られた情報をもとに、クライアント企業のマーケティング活動を支援しています。お客さまからいただいた売上の一部を謝礼として生活者モニターの方々に還元していく循環型モデルとなっています。

競争力の源泉①マーケティングを一気通貫で支援

当社の特徴として、1つ目に、企業のマーケティング支援に必要なサービスや機能、専門人材を内製化し、ワンストップで提供していることが挙げられます。具体的には、コミュニケーション面、コスト面、スピード面で優位性を発揮できるようなサービスの提供体制や組織体制を作っています。

競争力の源泉②インバウンドによる案件流入経路の確立

2つ目に、お問い合わせ等でインバウンドによる案件の流入経路を確立しています。自社で生活者プラットフォームを保有している強みを活かした自主調査や独自レポートを配信しており、それらをダウンロードした方が見込み客になっていきます。

また、マーケティングのノウハウを提供するウェビナーを開催し、参加された方が見込み客になっていく仕組みを構築しています。

例えば、調査レポートの配信は日々の業務に基づいていますが、同時に新規のお客さまの獲得につながる好循環モデルとなっています。今期に関しては、見込み客のリード件数が第2四半期末時点ですでに5,500件弱まで伸びており、前年に比べて順調に推移しています。

競争力の源泉③ナレッジの蓄積

3つ目に、年間3,000件を超えるプロジェクトを運用しています。業務を内製化している強みを活かして、社内にマーケティングナレッジを蓄積するデータベースを持っています。マーケティングコンサルタントがクライアントに向き合う際にデータベースに蓄積されたナレッジを活用し、確度の高い提案ができる環境を構築しています。

第2四半期サマリー

第2四半期のサマリーです。当期は中期経営計画の1年目であり、積極的な投資時期と位置づけています。通期予算に対する進捗については、売上高、販売管理費、営業利益でおおむね計画どおりです。

主要KPIの進捗状況についても、スライドに記載のとおり着実に推移しています。

また、5月15日付で連結子会社の株式譲渡を予定しています。これにより、特別利益の計上を予定していることから、通期連結業績予想の上方修正もあわせてリリースしました。

連結損益計算書 サマリー

第2四半期の決算概要についてご説明します。まず、連結のP/Lです。前年同期比で減収減益となりましたが、中期経営計画に則り、先行投資を進めています。通期予算の進捗に関しては、おおむね計画どおりに推移しています。

サービス別 売上高

サービス別の売上高です。カスタマーサクセス・その他は、1社で年間1億円程度の大型のカスタマーサポート案件が2023年8月に終了した影響で減益となっていますが、インサイトドリブンは2桁成長となり、案件単価も向上しました。その他のサービスに関しても堅調に推移しています。

貸借対照表サマリー

バランスシートについては、スライドに記載のとおりです。

第2四半期取り組み①

第2四半期までの取り組みについてご説明します。アンケート回答時の生体データについて、今回は視線のデータを取得することにより、回答の精度を判別する取り組みを実施しました。こちらはサービス品質向上に係る取り組みです。

第2四半期取り組み②

さらに、インクルーシブマーケティングの事業を開始しました。こちらはジェンダー、年齢、障がい、国籍などの多様性に対する理解や社会課題の解決を目的としています。インクルーシブマーケティングを企業が実行する際に、支援やコンサルティングを行うサービスです。

このような取り組みを通じてサービス品質を向上させることにより、受注率やリピート率が上がり、顧客単価や顧客数の拡大につなげていきます。

KPI進捗(コンサルタントの採用)

主要KPIの進捗についてです。マーケティングコンサルタントの採用は順調に推移しており、今期末時点で51名を計画しています。売上へのインパクトについては、入社後、半年から1年程度で表れてくることが実績として出ています。

KPI進捗(顧客数拡大)

顧客数も前年同期比で増加しており、第2四半期は543社とお取り引きしている状況です。過去4年間の年平均成長率も着実に伸長しています。

KPI進捗(顧客単価増大)

顧客単価については、前年同期比で微減となっています。こちらは、先ほどご説明した1社1億円の大型案件の終了の影響が大きなところです。その影響を除くと、顧客単価は増大しており、過去4年間の年平均成長率も着実に伸長している状況です。

中計目標値 サービス別・KPI

事業別の売上高と主要KPIの3ヶ年計画をスライドに記載しています。2026年9月期に売上高40億円を計画しています。サービス別の内訳はご覧のとおりですが、各サービスで10億円規模の事業に成長させていきます。

通期連結業績予想の上方修正

最後に、子会社の譲渡についてです。連結子会社の株式会社セールスサポートの株式譲渡を、2024年5月15日付で実行する予定です。この子会社の売却によって得た資金を、目下取り組んでいる人材採用やサービス開発、M&Aなどの次なる成長投資に振り向けていきます。

ここまで、会社・事業の概要、第2四半期の決算概要、期間中の取り組みとKPIの進捗、連結子会社の移動についてご説明しました。ご清聴、誠にありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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