「緊縮派が勝利、ユーロ買い戻し優勢も・・・」
注目のギリシャ再選挙は緊縮派である新民主主義党ら旧与党が過半数を確保する見通しとなった。市場では「早期のギリシャのユーロ離脱はない」との見方が優勢となっており、外国為替市場では急速にユーロが買い戻されている。対円でも1ユーロ=100円60銭付近での推移となっており、国内市場では主力株中心に買いが優勢となりそうだ。米時間外取引でのシカゴ日経平均先物(円建て)は8700円付近での推移。本日の日経平均は100円以上の上昇から始まりそうである。
ただ、ギリシャ再選挙で緊縮派が勝利したことで、各国中央銀行による緊急の追加金融緩和の可能性は低くなった。また、ギリシャの選挙後の混乱、スペイン・イタリアの長期金利上昇も懸念され、買い一巡後はいったん上値が重くなるだろう。
そして日経平均の日足チャートでは窓を空けて上昇となりそうだ。窓理論では強気のシグナルが出現することから、朝方はかなり先高観が強まりそうだ。
しかし、寄り付きで空けた窓が株価を下方向に引き寄せるほか、上方にはファンダメンタルズの壁が位置している。買い一巡後は下方の窓を埋める動きが予想され、上昇幅は縮小していくに違いない。場合によっては下方の窓をすべて埋めるパターンも考えられ、売り方は慌てて買い戻す必要はなさそうだ。
ただ、価格帯別出来高のヤマを一旦上側に越えることで、中期的な需給が良好になるのは事実である。シカゴ投機筋のポジションでもユーロ売りが約20万枚溜まっており、しばらくは断続的な買い戻しが入る可能性が高い。新規の悪材料がなければ買い戻しが継続し、日本株を押し上げる要因になりそうだ。
また、「窓・壁・軸理論」の断面図で見ても分かる通り、仮に軸が下向きでも上方の窓を埋めやすくなっている。出来高が増加するなど明確な需給悪化が起こるまでは、惰性で上昇してしまう可能性が高いのだ。その点には売り方は注意をしておきたい。窓空け上昇となり、仮にローソク足で下ひげが出現すれば、目先の上昇の可能性が高くなる。その場合いったん売り方はポジションを縮小する必要があるあろう。なぜならば、最大で上方の大きな窓(9207.56円―9344.53円)まで上昇する可能性があるからだ。無意味なリスクをとる必要はないということである。まとめると、窓空け上昇で下ひげ出現なら、いったん売りポジションは縮小。大陰線で窓消滅なら、売り継続となる。寄り付き後の動きで判断したい。(黒岩の眼より)
ただ、ギリシャ再選挙で緊縮派が勝利したことで、各国中央銀行による緊急の追加金融緩和の可能性は低くなった。また、ギリシャの選挙後の混乱、スペイン・イタリアの長期金利上昇も懸念され、買い一巡後はいったん上値が重くなるだろう。
そして日経平均の日足チャートでは窓を空けて上昇となりそうだ。窓理論では強気のシグナルが出現することから、朝方はかなり先高観が強まりそうだ。
しかし、寄り付きで空けた窓が株価を下方向に引き寄せるほか、上方にはファンダメンタルズの壁が位置している。買い一巡後は下方の窓を埋める動きが予想され、上昇幅は縮小していくに違いない。場合によっては下方の窓をすべて埋めるパターンも考えられ、売り方は慌てて買い戻す必要はなさそうだ。
ただ、価格帯別出来高のヤマを一旦上側に越えることで、中期的な需給が良好になるのは事実である。シカゴ投機筋のポジションでもユーロ売りが約20万枚溜まっており、しばらくは断続的な買い戻しが入る可能性が高い。新規の悪材料がなければ買い戻しが継続し、日本株を押し上げる要因になりそうだ。
また、「窓・壁・軸理論」の断面図で見ても分かる通り、仮に軸が下向きでも上方の窓を埋めやすくなっている。出来高が増加するなど明確な需給悪化が起こるまでは、惰性で上昇してしまう可能性が高いのだ。その点には売り方は注意をしておきたい。窓空け上昇となり、仮にローソク足で下ひげが出現すれば、目先の上昇の可能性が高くなる。その場合いったん売り方はポジションを縮小する必要があるあろう。なぜならば、最大で上方の大きな窓(9207.56円―9344.53円)まで上昇する可能性があるからだ。無意味なリスクをとる必要はないということである。まとめると、窓空け上昇で下ひげ出現なら、いったん売りポジションは縮小。大陰線で窓消滅なら、売り継続となる。寄り付き後の動きで判断したい。(黒岩の眼より)