【これからの見通し】きょうは米CPIと小売売上高、前日の米PPIでは方向性示せず

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/15 15:53
【これからの見通し】きょうは米CPIと小売売上高、前日の米PPIでは方向性示せず

 昨日の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る結果となったが、前回値が下方修正された。ドル高の初動も一気に揺り戻される動きとなり、明確な方向性が見いだせないまま荒っぽい値動きとなっていた。

 きょうは、より注目度の高い米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場予想は前年比+3.4%と前回の+3.5%からわずかの伸び鈍化、コア前年比も+3.6%と前回の+3.8%の伸び鈍化が見込まれている。まずは、昨日と同様に結果と予想との乖離に反応するだろう。昨日の例があるために、前回値改定についても注意が向けられそうだ。

 同時刻には米小売売上高とNY連銀景気指数も発表される。主要3指数の方向性が一致すれば、市場の反応も増幅されることとなりそうだ。ドル相場を中心に確たる方向性が示されるのか、注目の発表は日本時間午後9時30分となる。

 この後の海外市場で発表される経済指標は上記の米指標のほかにも、フランス消費者物価指数(確報)(4月)、ユーロ圏実質GDP(改定値)(2024年 第1四半期)、ユーロ圏鉱工業生産指数(3月)、インド貿易収支(4月)、南アフリカ小売売上高(3月)、米MBA住宅ローン申請指数(05/04 - 05/10)、米企業在庫(3月)、米NAHB住宅市場指数(5月)、対米証券投資(3月)、カナダ住宅着工件数(4月)、カナダ製造業売上高(3月)などが予定されている。

 発言イベント関連では、ミュラー・エストニア中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、マクルーフ・アイルランド中銀総裁、欧州委員会経済見通しなどECB関連のイベントが続いたあと、バーFRB副議長が金融監督関連の公聴会に出席する。バーナンキ元FRB議長が英中銀経済予測見直しに関する報告書について説明を行う。NY後半にはカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ボウマンFRB理事などの講演が予定されている。

 その他には、米週間石油在庫統計が発表される。米企業決算ではシスコシステムズが注目される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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