◆ 突破… - “156円台”
米主要イベントを控えた“様子見ムード”が蔓延する中、昨日は“上を下へ(下へ上へ)”と揺れ動きました。
まず東京タイムには「日銀、国債買入額を減額」との方針が打ち出されました。
このため瞬間的に“円買い”が進行しましたが、「減額幅はたった500億円」ということもあり、一時的なものに止まりました。
一方でNYタイム発表の「NY連銀消費者調査」では、1年先期待インフレが“前月より上昇(+3.0%→+3.3%)”しました。
「ミシガン大消費者態度指数(10日)」も“同様(+3.2%→3.5%)”だっただけに、再び「インフレ高止まり」との思惑が頭をもたげるに至っています。
こうして「米利下げ観測」もあらためて後退する格好となり、上値を押さえつけていた「ドル売りオーダー」をこなしたドル円は、“156円台”へと駆け上がっています。
◆ 主だった上値メドは“157円ライン”まで見当たらない、ただ…?
“4/29~5/3の50%戻し(156.026円)”を明確に突破したことで、テクニカル的には“同61.8%戻し(157.010)”まで主だった上値メドが見当たりません。
特に昨日はイエレン財務長官から「介入けん制発言」が再び(三度?)飛び出したばかりですので、「追加介入は困難」との見方も強まりつつあります。
そうなると“もう一段の上値模索”が進行しないとも限らないだけに、注意が必要といえます。
ただ米主要イベントを控える中では、“様子見ムード”は昨日以上と見るのが妥当なところ…?
一時的な動きに止まった前記「日銀、国債買入額を減額」にしても、その影響にて本邦10年債利回りは“昨年11月以来水準(→0.940%)”へと上昇しています。
流れはまだ“上方向(ドル買い・円売り)”とは見ますが、「下値はより固いが、上値も重い」とも考えておきたいところです。
少なくとも主要イベントの結果を見るまでは…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.980(5/1高値、大台)
上値5:157.780(+2σ)
上値4:157.218(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:157.010(4/29~5/3の61.8%戻し、大台)
上値2:156.737(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:156.514(+1σ、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:156.204
下値1:156.000(大台)
下値2:155.887(日足・一目均衡表基準線)
下値3:155.724(ピボット1stサポート)
下値4:155.510(5/13安値)
下値5:155.270(5/10安値、20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
155.165(5/9安値、5/3~5/13の23.6%押し)
155.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
154.504(5/8安値、週足・一目均衡表転換線)
154.056(5/3~5/13の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
《10:45》
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